シェイプ・オブ・ウォーターのレビュー・感想・評価
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監督が益々好きに。。
タイトルでは内容がわからない、、
始まってすぐアレ?こんな年代の、、
しかも怪奇SF、、
どんどん気持ちがのめり込んで行きます。
オールド映画に出て来そうなヒロイン。
が!ボカシ無しで。。
最後には切なくて涙するかも知れません。
初日に劇場で鑑賞
どんな映画にも必ず激辛な点数(☆1つとか)を付ける方がいらっしゃるのですがこの作品に関しては皆さん揃って高評価なのが微妙に気持ち悪い。
毎年150本以上の映画を観る映画好きですが他人が酷評している映画の中に結構自分好みの作品があったりします。
この作品は個人的にはまあ普通かなって感じでもう一回観たいとは思いませんでした。
細野晴臣さんが誉めてるから誰も貶せないのかな?
なんだ!だから話せないのか(笑)
いきなりの下ネタに一気に引き込まれた(笑)警備責任者がその女性に惚れるのもなんかわかるなぁ~エロくて神秘的なんだよね。時代背景の描写がすんばらしい。冷戦&差別を背景に進む半魚人?同士のラブストーリー。
どうぞお幸せに\(^o^)/
異形の者の美しき佇まい
不穏な時代に芽生えた異形の愛
力なき者たちが奮闘する姿に
今回も胸を熱くさせられた。
冒頭のシーンが大好き。
昔を懐かしむことにのみ
生きがいを感じているジャイルズに
僅かながらも自分を重ねてみたりして。
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2018.3.14 TOHOシネマズ上野にて2回目
映画を観る幸せ
この作品はディテールに至るまで
それに浸らせてくれる。
ありのままの自分というのは
言葉では充分伝わらないということ
昨今のコミュニケーションツール過多は
自己表現の充実とは異なるのだなどと
ぼんやり画面を観て考えてました。
ぜひもう2回くらいは大きな画面で
このたゆたう気分を感じたい。
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2018.3.1 TOHOシネマズ上野にて1回目
語り口はおとぎ話である
しかもグロテスクとは紙一重。
なのにこの上なく美しい。
世界観に浸る映画だ。
テレビから流れる映画や
レコードから流れる音楽が
どれをとっても幸せを誘う。
まるで初めから
運命づけられていたかのような
ラストシーンには
胸いっぱいの幸福感が。
茶目っ気たっぷり
乙女のように愛らしい
中年女の純粋さを
サリー・ホーキンズが熱演。
この人にはこういう役が実に似合う。
デスプラも相変わらず最高。
モンスター+恋=やっぱ最高
定番のストーリーですが個人的にどストライクですね 劇中の音楽も良かった
基本ファンタジー作品なので、こまけぇことは気にすんな的な脚本
終盤のダンスシーンはちょっと違和感あったけど、逆にそれがステキだった 美女と野獣とは違うんですよ 美女と野獣とは
心を通わせるってのはこういうことなんだ
俳優さんの演技もグッドでした ゼルダ役の女優さんはここ最近いろんな映画で見かけますね
まとめると最高の純愛映画でした
最後はお伽話を観ていたか?の様な感覚
フォックスサーチライト製(低予算映画)ですので、派手な物は期待せずに鑑賞。
囚われみの半魚人と言葉が話せない人間女性の物語。
半魚人は綺麗なマーメイド風の見た目では無く、魚顔のアマゾンにいそうなグロテスクな姿の方である。
その半魚人に惹かれる女性(惹かれ度合いが半端ない)だが、どこに惹かれていくのかが不明確で分かりづらい。いつの間にか意思疎通し、共感も薄い。
もう少し意思疎通シーンがあればと思うのは私だけでしょうか?
ストーリーは分かりやすい内容ですが、時代設定1960年代の世界観が逆にマッチしてるんだか、していないんだか不思議な感覚を覚えた。
最後のシーンは「おとぎ話を観ていたのだろうか?」を思えるほどのホッコリとした終わり方。
異彩を放つ設定ラブストーリーですので、「あり得る」「あり得ない」でかなり好みが分かれる作品だと思います。
最後に半魚人さんの手のひら能力だけは欲しい。
大人の絵本の世界
大人の絵本の世界に入り込んだような映画体験。
冒頭シーンからイライザの日常にリンクして、少女のようでアダルトな彼女の感情や表情がダイレクトに伝わってきた。
ほぼ全編、豊かな表情と手話で語られるのが普通に声を発して話すよりも心掴まれたように思う。
どんなに良い人でも、何かハンデのある人間に対して最初から何の先入観もレッテルも貼らずにいられることってないと思うけど、「彼」だけはありのままの自分を見てくれていると心惹かれるイライザと
また「彼」も、神と崇め奉られたり研究対象にされたりと、ずっと異質を見る目で見られてきた中で純粋に優しく近づいてくれるイライザに惹かれていったのではないかなと思った。
「彼」の絶妙な見た目が好き。
意外と精悍な顔付きだし腹筋バキバキでイケてるんだけどグロテスクな部分も多くて。
彼が何か動くたびに私もドキッとしたし、ただただ内面の良さだけじゃなく、半分人間のような姿だったからこそ本当に愛し合うこともできたんだろうな。
思ったより起承転結はっきりしていてわかりやすい話の進み方だった。
ただ、時代背景をちゃんと把握しているともっと楽しめたかも。
たまに何がしたいのかわからない人がいたので…
きっと私が思うより遥かに多くの意味と要素を含んでいるんだろうな。
最後のシーンではそのあまりの美しさに揺さぶられ、一方で生理的にゾワッとなる部分が一瞬写されて2つの意味で鳥肌立った。
ファンタジーロマンスとしてすごく好きな終わり方だった。
劇場の出口でタップを踏みたくなったのはきっと私だけじゃないはず。
ゆで卵食べたい。
それぞれの人間描写が秀逸
ベネチア映画祭でプレミア上映され、2017年ベネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞。今年2018年のアカデミー賞で、最多13部門でノミネートされている。
ストーリーは
1962年 米国と露国の冷戦下。
イライザは、アメリカ軍秘密生物化学実験室に雇われている清掃婦だ。発語障害を持っていて知能も聴力もあるので普通に聞き取ることはできるが、声を出して言葉を発することができないため、手話で人とコミュニケートする。子供の時から、首に3本のひっかき傷のような、目立つ傷跡をもっている。ひとり彼女は、映画館の2階のアパートに住んでいる。彼女には二人の友達がいて、一人は同じ映画館の上に住んでいる初老の画家、ジャイルスで、彼はゲイだ。もう一人の親友は同僚のゼルダ。黒人女性で、人とのコミュニケーションが苦手のイライザのために、通訳係になったりして、親身になって支えてくれている。イライザはお風呂が大好きで、毎日浴槽にたっぷり湯を張って自慰行為をひとり楽しむ。仕事帰りには、美しい靴を見て回る。お金がたまったら、気に入った靴を買うことが、小さな自分だけの楽しみだ。
イライザの働く実験室に、ある日大きな水槽が運び込まれてきた。以来ストリックランド大佐の怒鳴り声がしたり、床に血のりが見られるようになってただならぬ空気が漂っている。そこには、南アメリカでストリックランド大佐によって捕獲された半漁人がいた。興味をもったイライザが水槽をのぞき込むと、半漁人は突然姿を現して、イライザを驚かせる。ストリックランド大佐は半漁人を鞭で思い通りにしようとしている。半漁人に暴力をふるう様子を目にしたイライザは、言葉の通じない半漁人が残酷な扱いを受けていることに胸を痛める。そして隠れて昼休みに自分のお弁当を分けてあげるようになって、手話で会話をして、二人の心が通い合うようになった。その様子を見たホフステトラー博士は、半漁人にも人と同じような「心」があることを発見して、この生物の関するデータをロシアに送っていた。博士はロシアのスパイだったのだ。
しかしストリックランド大佐の思い通り実験に従わない半漁人を、軍は殺害処分することに決めた。それを知ったイライザは、何とか半漁人を助け出そうと、隣人のジャイルスに頼み込む。そして首尾よくジャイルスと、同僚ゼルダの助けを得て、イライザは半漁人を自分のアパートの浴槽に連れてくることに成功した。二人は愛し合う。一方、半漁人の脱出の責任をロシア軍からもアメリカ軍からも追及されたホフステトラー博士は殺される。
イライザは年に数回、運河が解放されて大海に通じる日が来るのを待っていた。毎日激しい雨が降り、運河が開くその日に、半漁人を海に放って自由にしてやることが、イライザの願いだ。そのときが、自分にとっては悲しい半漁人との別れの日でもある。
しかしその直前に、運河で彼らは追ってきたストリックランド大佐に捕獲される。警察もやってきた。そこでイライザは半漁人をかばって撃ち殺される。それを見た半漁人は怒り余って大佐を殺す。そして、死んでしまったイライザを抱いて二人して運河に身を投げる。
水底深く、イライザの首についていた3本の傷跡が開いてイライザは呼吸を始める。以来、二人は幸せに深い水の中でずっと暮らしました、とさ。
というお話。
ファンタジー映画ということで、美しいおとぎ話を、メキシコ人監督が作った。
はじめはサイエンスフィクションで、冷戦下の米軍とロシア軍の秘密組織が新兵器開発のために合成人間を作り出したという話かと思っていたが、設定からして違っていて、この半漁人は南米、おそらくアマゾンあたりで捕獲されたという設定。ならばアマゾンでは半漁人の彼の両親や親戚も居るわけで、不思議な治癒力を持って、死者を生き返らせることができる半漁人が今もなお元気で暮らしているのかもしれない。?
この監督の優れたところは、それぞれの登場人物がどんな人なのか、いろんな場面でとてもよく上手に表わしていて丁寧に解説しているところだ。
例えば、隣の住人ジャイルス。孤独なゲイで、時代遅れの画家でイラストレーター。描くタッチが古いので、どの出版社や新聞社も彼の絵を買ってくれない。自分では上出来だと信じているから、古くからの仕事仲間が申し訳なさそうに持ち込まれた作品を買わないで拒否するごとに落胆して腹をたてる。猫と平和に暮らしているが、パブでちょっとした仕草でゲイだと見破られ、「子供連れの家族も来る店だから、もう二度と来ないでくれ。」と言い渡されて傷ついて帰って来る。そんな自分がもう失うものなど何もない、と気付いてイライザのために奮闘する。そういった彼の心の変化がよくわかって、共感できる。
また親友のゼルダ。自分と同じアフリカンアメリカンの夫は、仕事がなく、暴力こそ振るわないが昼間から酒を飲んでいる。イライザの行く手の探してゼルダのアパートに暴力的に踏み込んできて、妻の首を絞めて脅すストリックランド大佐を、力なくただ見ているだけだ。一方的に家の中に踏み込んできた白人の男が妻に暴力を奮っても抗議さえできない無力で臆病な夫に心底がっかりするゼルダの怒りと哀しみがとてもよくわかる。そんな夫をもっているからこそ、障害者のイライザのために、危険をおかしても力になろうとする心優しい、世話好きな女なのだ。
ストリックランド大佐は、意味もなくたまたま権力を持ってしまった卑劣な男として描かれている。一方的な強いパワーを持った男がどんなものか、家庭に戻った時に見せる一方的なセックスシーンでもよく表れている。こんなものを妻が望んでいるとでも信じているのだろうか。1960年代のアメリカそのものだ。矮小な男ほどエバリ散らす。このように、登場人物ひとりひとりが日常の中で、どんな暮らし方をしているのか、生活習慣を通じて好みや感じ方、考え方などがとても細かく描かれていて映画そのものが分かりやすい。こんなふうに細やかな観察の上に立った人間の描き方ができる監督が素晴らしい。
若くも美しくもないイライザは水の中では自由で居られる。浴槽の中での小さな楽しみと、綺麗な靴を買うこと。自分の小さな世界で小さな楽しみを見つけて生きている。発語障害をもったイライザは、聴力に障害がなく知的障害もない、自閉症スペクトラムでもないから、恐らく過去に虐待や暴力にさらされたことが原因で言葉を発することができなくなったと思われる。そんな女性が自分で愛を見つけて、まっとうする。美しい物語だ。
1960年代を表すセピア色に統一された画面も美しい。
この半魚人、映画で最後まで名前を与えられなかったから半魚人というしかないが、ウルトラマンのような顔姿。イライザの首にあった傷跡を開口させてエラ呼吸できるようにしてくれた。いつか、アマゾンの源流で潜水してみたら、イライザが 小型のウルトラマン、ウルトラマンセブン、ウルトラマンジャック、ウルトラマンA、ウルトラマンレオとゾフィーなんかを引き連れて散歩しているのが見られるかもしれない。
1962年、冷戦下のアメリカ。幼い頃のトラウマで声が出せなくなった...
1962年、冷戦下のアメリカ。幼い頃のトラウマで声が出せなくなったイライザは政府の研究施設に勤務する夜間清掃員。友人は隣の部屋に住むゲイの老画家ジャイルズと清掃員仲間のゼルダだけ。ある日研究所に南米で捕獲された半魚人とともに新しい研究員と米軍関係者がやってきて日夜極秘の研究を続けていたが、イライザはその半魚人に魅せられてしまい、清掃の合間に心を通わせるようになったのも束の間、激しい拷問を受けて満身創痍となった姿を見てイライザは彼を助けようと決意する。
貧しいイタリア系アメリカ人のイライザ、ゲイのジャイルズ、黒人のゼルダといった冷戦当時の虐げられしマイノリティが命を賭して半魚人を守ろうとするクラシックな物語を、随所で現代風刺を匂わせることであくまで現代の世相に訴えかけるファンタジーとして描写。異形の者に対して惜しみない愛を注ぐ監督ギレルモ・デル・トロの作家性が全編に滲んでいて、半魚人が醜怪なクリーチャーではなく人間よりも優れた美しい生物として描かれて、イライザと彼が紡ぐ絆がキラキラとスクリーンに輝くどこまでも赤裸々で眩しい大人の恋物語になっています。
ラストのシーンで少し目頭が熱くなりました
どちらかというとそんなに好きなジャンルではありませんが
ラストのシーンの所で少し目頭が熱くなりました。
ベネチア国際映画祭金獅子賞受賞、ゴールデングローブ最優秀作品賞
アカデミー賞最多ノミネートは伊達じゃないと思います。
まず出ている俳優(主役、悪役、善人、脇役)の演技が素晴らしい
シーン一つ一つの繋がりの展開にリズム感があってテンポが良い
緊張感のあるシーンと平凡なシーンが交互に繰り替えされるので
途中から引き込まれてしまう、途中吹き出してしまうシーンがあり
監督の遊び心を感じる。
マイナス点はストーリーの中で繊細さに欠けている部分があり
少し気になりました。
後、作者がこの映画をR15+指定以上の映画にして作る必要が
あったのかという事です。ただし、途中でこの映画の全体の構成上
しかたないのかなと納得しました。
なので、子供よりカップルにお勧めですかね。
デル・トロ監督らしい作品
ファンタジーラブストーリー。
デル・トロ監督らしい作品で、美しくて優しい気持ちになれる映画でした。
けど、人魚?半魚人?とやってしまうなんて恋は盲目よねー
美しい愛
東京国際映画祭にて。
見終わった瞬間、震えが止まらなかった。帰りの電車の中でも震えがまだ続いていた。なんて美しい映画なんだろうか。
「理解し合うのに言葉はいらない」という最も基本的で重要なことをここまで大胆に、しかもディープに描き出されていた。予告でもある通り、半魚人は主人公が言葉を持たないことを全く気づかないのだ。コミュニケーションの一つのツールとして用いられるべき言葉が、いつのまにか言葉を用いて人を蔑んではいないか。
言葉だけでない。黒人というだけで、同性愛者というだけで人を侮辱してはいないか。そんな社会を皮肉る映画でもあった。
それに対し悪役として描かれる警備員を演じたマイケルシャノン。彼は半魚人を拷問しながら家庭を持ち幸せに暮らしている。そのことが戦時中の兵士を彷彿とさせる。また、彼もまた国家や情勢によって苦しめられている人の一人だということも強調きている。
差別は社会そのものによって引き起こされ、一人の力じゃどうしようもない。その無力感を伝えるとともにSF的に強大な力、人智を超えた絆を表現した。
オリジナル版のため、性的な描写も残虐な描写も容赦ない。しかし、だからこそ伝えるものがある。半魚人の真実を。
日本公開時にはR15となり、カットされてしまうのが心配。主人公の自慰シーンがかなり重要な役割を果たしているのに。
そして、この意味深なタイトル。ラストでは鳥肌必至。
レトロな音楽と雰囲気、時折主人公が見せる幸せそうな表情。そして半魚人。見ているだけで幸せが伝わってくる。主題が壮大であるのに難しすぎず素直に見ることができる、素直に見ている自分を見ることができるのだ。デルトロ監督が「愛と映画のための映画」とおっしゃるように、その通りの映画だった。
温かくて、大きな愛に包まれる
1962年 冷戦時代のアメリカを舞台に半魚人と人間の間に芽生えたラブストーリー
愛に溢れてたわ〜
主人公のイライザは口をきけない独身女性で、半魚人と出会うことで、愛を知り女性として美しく成長していく
何しろ半魚人だから、画面は水で満たされているのに
寒々しくなく、むしろ温かい
最も心に残ったのは「人と違うこと」は恐れるべきものではなく、嫌うべきものでもなく、愛すべきものであり、美しいものであるということ
愛を信じるものには、幸せな世界が待っているということ
私は愛に満たされ、満足して帰ってきた
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