「新宿武蔵野館にて観賞」ブリムストーン shallowwhiteさんの映画レビュー(感想・評価)
新宿武蔵野館にて観賞
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物珍しいダッチ・ウエスタンだが、寒々しい西部の世界は結構リアルに作れているのではないだろうか。
演出も力があるが、撮影や美術も相当良い。
女性が虐げられる世界であることもリアリティを感じる。
だがしかし、どうも女性への憐憫や共感は画面から感じない。それより作り手のサディズムが先行している。
特に創作とは言え、幼児に鞭打つなんて酷い発想だ。無くても話は成り立つし、寧ろ無い方が母の決死の抵抗に意味を持たせられる。
ダコタ・ファニングは立派な女優に成長した。強さも弱さも内包した女性の波乱に満ちた生涯を演じきり、今後に期待ができる。
ガイ・ピアースは、リンカーン髭からして禍々しい演技だが、キャラクター造形は最期の台詞でぼやけた。人に非ずの外道版ペイルライダーなのか、単なる変態サディストオヤジなのか、演出がどっち付かずだ。
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