「凡百の作品」スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け しばもんたさんの映画レビュー(感想・評価)
凡百の作品
過去のスターウォーズ作品はひと通り見てきました。
そのうえで…スターウォーズってこんなに内容薄かったっけ?
ジェダイとシス、善と悪。その間で揺れるはずが…
①レイ、フィン、ポーの関係は友情…愛はどこに?
エピソード1~6は、愛(師弟間・恋人間・家族間)とそれに突き動かされる人の心(善にも悪にもなる)が大きなテーマととらえていた。
レイとレンは最後にキスをするが、これは…愛というには突発的すぎ
レンの前にソロが(記憶として)現れ、レイがスカイウォーカー姓を名乗るのをルークとレイラの霊が後押しする…
エピソード1からの「家族の物語」としてはいい結末なのかもしれないが、エピソード7以降だけ見ればテーマ性の弱い凡百の作品ではないか。
②カイロ・レンがダークサイドの魅力をプレゼンできていない…
「手をとってほしい」ただの粘着ストーカー。
レン本人は、上司(パルパティーン)のプレッシャーにイライラ…
レイに絶望らしい絶望も与えられず、何してんだお前
味方にも、「あいつを困らせたいから」って理由で裏切られている人望のなさ
残念過ぎる。ダースベイダーには似ても似つかない…
③フォースがチート能力に
インフレし過ぎじゃないですかね??
精神の力に理由をつけるのは難しいと思うけど…
みんなダークサイド寄りの人間だから?
こんなことができるなら、クローン戦争は一体なんだったのかな。
④殺陣がしょぼい。
ダースモール戦は、高低差やギミック、場所の移動があって見どころがあったが、今回はほとんど、ただの部屋(精神世界)でくるくる回っているだけ。
パルパティーン戦も、パワーの押合いでライトセーバー2本目追加でなんか勝てたっていうオチ。
私たちが見たかったものは、これですか?いいえ違います。
以上、物足りなさと、めちゃめちゃさに、見ている途中から冷めてしまった。
それでも、スターウォーズの完結を見届けに行くことが、映画好きの使命と思う。