「まとまりがなく、だだっと色々詰め込みすぎて薄味になってしまった何か...」スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け Ellさんの映画レビュー(感想・評価)
まとまりがなく、だだっと色々詰め込みすぎて薄味になってしまった何か...
まとまりがなく、だだっと色々詰め込みすぎて薄味になってしまった何かのなれの果てとしか言いようがありません。
8を見た後に「自分が好きだったSWはもはやなくなってしまったのだ」と気がついたはずなのに、9がなんか評判が良いようだったので見てしまった。
映像そのものにもあまり感動できず、見なくても全然問題なかったな、というのが正直な気持ちです。
キャラは多いのに、まともな掘り下げがされてるのはカイロレンとレイだけ。他のキャラは「なぜそこにいるのか」がすごい希薄になっています。
なんか、よくわからないうちに大団円を迎えたけど、世界はどのように変わったのか、みんなはどうなったのかは見せられないまま終わり。とってつけたようにスカイウォーカーの名前を出してSWの完結ですと言われても感動できません。
見終わった後は色々とモヤモヤして、後味が悪かったです。
SW4-6にあった「みんなで力を合わせて巨大な敵を打ち負かし、明日へと進もう」という根幹にあった温かいけれどしっかりとしたメッセージ性が薄れ、なんかよくわからないカイロレンとレイの葛藤といつの間にかの絆、ワヤワヤそこにいてもいなくてもあまり意味がないその他大勢の大騒ぎにつき合わされるはめに。そして随所に見られる「ポリティカルコレクト!ポリコレ!どやどや!」という押し付けが鼻につきました。
(8で登場させたアジア系女性のローズは不人気だったのか、9ではほぼお払い箱。多様性確保のためだけにちらちら映るだけの存在に格下げされてます。また、最後あたりで勝利を祝ってるところに突然画面のど真ん中に女性戦士同士のキスシーン。特に必要性もないのになんでここでねじ込んでくるのやらw)
なによりも、1-6は「スカイウォーカー物語」でした。7-9は実は「パルパティーン物語」だったというのが、なんとも…。「え~…」って思いましたよ。ふざけんな、なんだこれ。誰だよこんな話の筋で Go 出したのは。旧SWファンの方向など微塵も向いていません。SWというコンテンツで金儲けしたいだけという魂胆が透けて見えて、ただただ腹立たしいです。
とりあえずは完結してくれたので、これ以上は怒りに震えることもないのだと思うとホッとしていますw