劇場公開日 2018年2月3日

「ズボラ巫女といたずらっ子の逃避行、神を信じ襟を正したくなる一本」巫女っちゃけん。 かわちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5ズボラ巫女といたずらっ子の逃避行、神を信じ襟を正したくなる一本

2020年10月6日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

笑える

楽しい

劇場公開の時点から気になっていたのだが、タイミングがなく観れなかった。そんな期待もしながら、いよいよ観れた作品。期待通りの面白さ。観て良かった。
主人公は、広瀬アリス演じるしわす。ぶっきらぼうで頭も愛想もオッパイもない。宮司の娘だからと無理して巫女をやっている。そんなズボラな巫女が、いたずらっ子の健太を拾う。かつて母に捨てられた自分と重なったことで、面倒を見ることに。これがまた大変。周りからの冷たい視線は、警察からも向けられる。大人になれない大人のしわすと、子どもながらに大人っぽくあしらう健太の逃避行。アンバランスなのに、どこかいとおしい。広瀬アリスのずぼらで男勝りな雰囲気がハマっている。また、『エール』でも脚光を浴びた山口太幹君が、いたずらっ子の心の中を体現しており、そのバランスが絶妙で、かなり見ごたえがあった。
神聖な場所で起こる、罰当たりな事件たち。そこで描かれる、女としての幸せと1人としての幸せ。未来を少し明るくする、そんな話だった。

たいよーさん。