「何度観ても泣け、またすぐに観たくなる映画」蝶の眠り かずげんさんの映画レビュー(感想・評価)
何度観ても泣け、またすぐに観たくなる映画
試写会なども含め6回観ましたが、毎回ラスト20分ほど涙が止まりません。
これまでたくさん映画を観てきましたが、泣ける映画は、1度観ればしばらく経たないと観たい気持ちにはなりませんでしたが、この「蝶の眠り」は観終わってすぐにまた観たくなる不思議な映画です。
主人公涼子の罹る病は、死にも繫がるようなものでありますが、そこに重きを置いた物語ではなく、涼子が恋人であるチャネや周囲に、自分の意志や記憶をどう残すことが出来るのか?そして2人の男女の関係を超えた、信頼や友情のような本当に清々しく感じるような物語が、しっかりと描かれているのがその要因かもしれません。
また、チョン・ジェウン監督の映像美、映像が完成した後に付けられた新垣隆さんによる音楽、監督自らネットなどで探し選び抜かれたエンディング曲、根津まなみさんによる「朝焼けの中で」、これら全てのマッチングが抜群で、自然に物語への感情移入が強くなり、それにさらに輪を掛けるのだと思います。
静かな映画、派手さの無い映画なので、なかなか目立ちませんが、ぜひ一度映画館へ足を運ばれ観て頂きたい映画です!
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