ダウト 偽りの代償のレビュー・感想・評価
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最高のどんでん返し
ダウト = 疑い それは嘘だ… サブタイトルに付いた「偽りの代償」にこの映画の内容が表現されている。
違和感… 最後に彼女が似たような言葉で彼女の心の「引っ掛かり」を表現するが、視聴した当初からその違和感が与えられている。
それは、単に「かもしれない」理由で、ハンター判事を陥れてやろうとする主人公の試みだ。
これに賛同はできず、主人公に共感できないまま彼らの悪巧みが進捗していく。
この視聴者の違和感こそが、最後に彼女の言葉となって大どんでん返しにつながっていく。
これはあっぱれ。卓越した脚本だ。
彼女は勉強中ではあるが、真摯に仕事に向き合い、誰よりも正義感が強い女性だ。
彼女の正義感の前では、たとえ愛した男でさえも、命をかけて救った男でさえも、法の下の平等に晒す必要があるのだ。
そしてそんな事になったことに対して彼女は、微塵の葛藤もない。まさに彼女は鉄の女だ。
ハンターと主人公は同じ穴の狢。同類項。類は友を呼ぶ…。
主人公には自分と同じ臭のするハンター判事が、自分より脚光を浴びていることが許せなかったのだろうか。それが彼のすべての動機で、仲間が死のうが突き進むしかない原動力になっている。
もはや救いようのない人間性だ。
正義… これが彼女の原動力なのか… 言葉で表現するにはまだ何かが足りない気がする。
この足らなさを埋める彼女の原動力をもう少し表現してほしかった。彼女の正義が単に正義だからというだけでなく、なぜその気質が最後まで守りとおすことができるのかという点について表現してほしかったが…、しかし、十分に楽しめた。
どっちもどっち
売名悪徳検事の証拠捏造を暴こうとする若手ジャーナリストの正義感と策略が見どころなのでしょう・・?。
ただ、敵役がマイケル・ダグラスさんですから配役からして貫禄負けしているから分の悪い戦いになるのは読めますね、万事休すのところで救世主の彼女登場、愛は窮地を救うのか・・・、そういうことかと早合点しましたが、良くも悪くも、そんな単純な話で終わらないところがミソでしょう。
法廷ミステリーにどんでん返しは付き物ですが、観客を嵌めてなんぼのような、ひねり優先でモヤモヤ感が残る、後味の苦いストーリーは微妙ですよ。
内容が奥深く、 進行速度も速かった
面白かったです。 検事の悪事を暴くために罠に はめる はなしでした。 内容が奥深く、 進行速度も速かったため、 最後まで集中して楽しめました。 ただし、 内容が嘘くさく、 きたいしていたような頭脳戦も有りませんでした。 そこが残念でした。
思ったより良かったです
が、ダグラスさんがもっと活躍するのかと期待してたので
ちょっと残念。
あと、主役の方の声…あのちょっとダミ声っぽいというか
何かが詰まっているかのような声が気になって気になって。
すいませんが耳触り悪く集中しづらかった。
オチは好きです。
設定は独創的で興味深いけど・・・
不正を働く検察官を糾弾する為、自らを犯人に仕立て上げた報道記者の窮地を描く物語。
マイケル・ダグラスが悪役を担うサスペンスです。
設定の斬新さが興味を引き立てます。冷静に考えるとかなり無茶な設定ですが、直前に左遷された設定を入れることで納得感を感じることが出来ました。
ただ、高評価はここまで。折角の基本設定を面白くするアイデアがなく、尻すぼみになっていきます。
主人公の罠に気付いた検察官の妨害工作が力技だったことに、まず失望。証拠の動画を家探しして奪い、殺人まで平気で犯します。確かに、「殺人してでも」と考えるシチュなのでしょうが、それを平気で行うにはキャラ設定が違うように感じられます。
次に、DNAのトリックが余りにも簡単だったことも残念に感じます。相手弁護士が少し頑張れば簡単に覆せる方法で、そんな危険なことするわけないだろう・・・と思わずにいられません。
ヒロインの危機も、犯人の威嚇は派手ですが何をしたいかわかりませんし、いきなり正義の刑事が登場して、助けて「怪しいと思っていた」では脈絡がなさすぎます。
制作側も「薄い・・・」と思ったのでしょうね。最後に、実は「主人公が本当に犯人で・・・」というトンでも展開。いくら秘匿していたとはいえ、過去に因縁のあった女性を殺し自ら名乗り上げる設定は、いくら何でもやり過ぎでしょう。
「実は、主人公と被害者に過去因縁があって」を使うなら、検察官がそれを掴んで反撃する・・・なら、説得力が大幅にアップします。力技を入れなくても済みます。
「実は、主人公が犯人で」を使いたいのなら、この罠を仕掛ける為に、通り魔的に殺人を犯した・・・の方が説得力があるように思えます。
そもそも、私が「主人公が犯人です」という展開が大嫌いなこともあって、私的評価は厳しめ。勿体ない作品でした。
証拠を捏造している検察官を告発するため、自ら殺人犯になりすまして裁...
証拠を捏造している検察官を告発するため、自ら殺人犯になりすまして裁判に臨む。
警察をそんな簡単にだませるのか疑問だが、おもしろい。
恋人の女性検察官の命懸けの証拠集めのおかげで見事に自由の身になるが・・・・・。
それからのどんでん返しはどうも後味が悪過ぎる。
映画に出てくる最後のセリフが「ファ〇ク」というのが全てを物語る。
脚本は凝っているが、後味は悪い
総合:70点 ( ストーリー:75点|キャスト:75点|演出:75点|ビジュアル:70点|音楽:65点 )
野心溢れる記者が企む企画と、裏をかかれて窮地に陥る様子を描く。
凝った内容でそれなりに面白かったのだが、見終わった後に残る気持ちがあまりよいものではない。短時間で男を愛して彼のために命懸けの行動をした後で、 あっさりと捨て科白を残して立ち去るのが最後の場面というのは、切り替えが極端すぎるように思う。もう少し違う展開はなかったものか。
さんざんと戦った後で、マイケル・ダグラスにたいしてこれまたあっさりと逮捕されてしまうのも拍子抜け。まあこれはそのあとの話があるから、ここにあまり時間をかけるわけにはいかなかったのでろう。
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