劇場公開日 2017年9月23日

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「何にも起きない脚本だからこそ」点(2017) 菜野 灯さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0何にも起きない脚本だからこそ

2022年6月5日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

とても斬新です。これだけ何も起きない脚本でも制作してしまうのは驚きでした。

映画学校でこの脚本提出したら、だから何なの、何が言いたいのとさんざん突っ込まれて却下されそうだもの。

なんだけど、映像にするからこそ観れてしまう、魅せることができるっていう見本になる映画。

映画の出来栄えは、脚本だけでは判断できないって言いたいときに出す映画。

時折、はさまるブツ撮りのカットは意味深で魅せます。

こんな何にも起きない脚本でもつくるひとたちがいるんだっていう。

ただ高校のときの友達、つきあってた異性が訪ねてきたってことなんだけど、なんでもなさそうでも、それだけでも前向きに生きることができるんだっていう。

そこの細部に意味が宿ってるっていう。

ある意味情緒的で、ショートを作る側の方にも励みになる映画。

#点 #石川慶 #山田孝之#中村ゆり

菜野 灯