ガン・ホーのレビュー・感想・評価
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圧惨?自動車工場物語
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町の基幹産業だった廃業した自動車工場の再建に日本の自動車会社を誘致するが、地元とよそ者、労働者と管理職の対立感情でギクシャクし頓挫しかかるが何とか一山超えたと言う良くある話、文化の違いを笑いの出汁にしており自動車会社もニッサンならぬ圧惨ASSAN(尻の穴?)というふざけた社名、棘はありますが全面的な間違いといえないところが微妙、一応、喜劇仕立ての映画です。
当時はオイルショックの影響もあり燃費の良い日本の小型車が人気を呼んだ、日本車排除を目論んだマスキー法だったが最初にクリアしたのがシビックという皮肉な結果になった。映画では日米の労働者の仕事観の違いが軋轢を呼ぶ格好だがアメリカの製造業の斜陽化は時代の流れへの目測を誤り対応が遅れたことが問題で労働者の生産性の高低が主因ではないだろう。
白人優位主義も色濃く、まして敗戦国の日本に経済的に追い込まれることは国民感情として許し難き側面もあったろう、よく本作が作られたと感心する。もっとも企画が数年遅ければ1989年にソニーがコロンビアを買収、91年にホテルニュージャパンの横井英樹がエンパイア・ステート・ビルを買収するなどあり、さすがに没になっていたでしょう。今日のトランプの対中貿易の強硬策もこの時の二の舞を許すまじということなんでしょう。
映画としては面はゆい感じで鑑賞しましたが時代的に観ればあだ花だったのかもしれませんね。
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