「日本版『アジョシ』と呼べる佳作」Mr.Long ミスター・ロン とみしゅうさんの映画レビュー(感想・評価)
日本版『アジョシ』と呼べる佳作
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アウトローがやって来て、不幸な母子を救う。
これまでに数多く作られてきたフォーマットですが、本作はその中でもよくできた一作だと思います。
主人公がナイフの達人という設定もあって、韓国映画の傑作『アジョシ』を思い出しました。
料理が得意ということで、なぜか屋台を開くことになるという、無茶といえば無茶な展開なのですが、クスッと笑いながら楽しく見ることができます。
食事のシーンがたくさん出てきますが、主人公が作る麺は食べてみたいなぁ。ほんと、美味しそうです。
しかし、この手の映画の展開を考えると、主人公に平穏の時は訪れるはずがなく、この先の不幸を思って、ついつい泣けてしまいます。
さまざまな不幸が重なり、ついに主人公の怒りが発露するクライマックスは、予算規模からは考えられないほど頑張っているなと感動しました。
ラストも含めて、ホロっとさせられる場面が多く、ジャンルものとして十分に楽しめる映画になっていました。
公開規模は大きくないと思いますが、大勢の人に見てほしい良作だと思います。
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