「国旗を掲げるシーンは笑うところ?」戦狼 ウルフ・オブ・ウォー みっくさんの映画レビュー(感想・評価)
国旗を掲げるシーンは笑うところ?
中国本土で歴代No.1のメガヒットを記録したと聞いたため、見てみた。
ハリウッドのアクション大作と比較して、ストーリーのアラは散見されるし、演出もそれなり。でも、中国でウケるのは、愛国心を全面(前面)に出してるからだろうか。
特に、ラストの国旗を掲げるシーンは、
「これ?笑うところか?」と思うのは私だけでないハズ。
このシーンをみた心地悪さは、「エアフォースワン」の
『国旗の色は切れない』に通ずる、というかアレより何倍も気持ち悪い。
まあ、自国第一主義は、中国に限らず、ハリウッドでもどの国でもある、
(「白人の救世主」、なんて言葉もあるぐらい)
なので、本作が特別悪いワケではない。
でも、本作のというか、中国共産党政権の映画の特徴だな、と思ったシーンが、
中国の軍艦が主人公たちを助けるために、弾道ミサイルを発射するシーン。
艦長をはじめ、乗組員たちは、主人公たちの苦境に涙するのに、ミサイル発射は
「命令がでました」という中央の命令待ち、というところ。
軍隊として「正しい」のだと思うが、
これがハリウッドなら、中央のOKを待つことなく、艦長が決断するだろう。
ここが、中央の命令が絶対だ、というのがハリウッドとの大きな違いだ。
あと、本作を見て思ったのが、
私がハリウッドのプロデューサーなら、主演の俳優を自作に出演させそう。
バディ・コップものの相棒役とか、チームのメンバーとして。
そうすれば、中国での売上が期待できる。
(悪役だと、中国共産党の怒りを買いそうだ)
コメントする