劇場公開日 2017年12月2日

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プラハのモーツァルト 誘惑のマスカレードのレビュー・感想・評価

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4.0お元気な頃のウォルフィー

2024年9月20日
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大沢たかおさんにちょっと似てる俳優さん。大きな目が印象的なモーツァルトです。
ギョロ目と 大きな鼻です。
時おり「肖像画」にゾッとするほど似ている表情を見せてくれました。

映画は少々期待外れで星を減らしましたが、映画を観たあとに聴いたカーラジオからの「クラリネット協奏曲イ長調」。その馥郁さと多幸感には、もはや星など付けられません。

先の名作、あの「アマデウス」を超えるのは矢張り至難の業だったのでしょう。テンポが冗長ですし、脇役たちがどうにもならない大根だったのは残念。
「アマデウス」においては、モーツァルト本人は、軽薄にして度を超えた能天気さで物語を撹乱。後半では迫りくる自らの死と戦いながらの楽曲制作。彼は蒼白の、死相の出た形相でペンを握っていた。モーツァルトの最期の日々は、鬼気迫る演技だった。

他方こちらは、いまだ壮健で 作曲の仕事にも、社交にも、そして恋にも、乗りに乗っていた頃の“安定期"のモーツァルトです。
欧州中からの名声の誉をバックにして、創作と、旅行と、恋愛に邁進していた頃の彼です。
だから物語の進行もゆっくりで慌てていませんし、スリルも無い。モーツァルト本人についての見どころが希薄。
そこが、僕が星を減らした理由です。

けれども、
そんなモーツァルトであっても、我々が忘れてはいけないのは
上り調子でいまや絶高潮の彼も、実はたった35歳という耳を疑う早い死を迎えた人間だったということ。つまりプラハの「ドン・ジョバンニ初演」の後 4年で没したということですね。
もっとたくさん生きて、恋も、そして“鞘当て"もしていてもらいたかった。
けれどこんなに短くとも、これほどたくさんの天上の音楽を遺し、充実の人生を送ったところが、彼の天才であることの証でしょうね・・

モーツァルト 35歳
シューベルト 31歳
フォスター 35歳
メンデルスゾーン 38歳
滝廉太郎 24歳

本作、プラハの街や王宮での撮影です。やはりその街の空気や絢爛豪華な室内、そしてオペラ歌唱の音響を存分に楽しむためには、やはり劇場・映画館での鑑賞がベターかと思われます。

脚本と監督の采配が力足らずだったのですね、
せめては主人公だけでも、もっともっと突出して魅力的な人物として描かれていれば、観客側としては良かったのですが、

邦題を改題するならば
「サロカ男爵とモーツァルト」か。
とにかく男爵のキャラクターが最強過ぎ。
それ以外の全員が平均的で目立たず、凡庸な物語の運びで残念でした。
俳優、特にモーツァルト役が男爵には負けており、音楽にも追いついていない気がする。

エンドタイトルに流れるのは
Laudate Dominium ラウダーテ ドミニウム
K.339

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きりん

4.0アマデウスへのリスペクト

2022年1月5日
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鑑賞方法:VOD

アマデウスのリスペクトだと思う。ドン・ジョヴァンニをアマデウスとは別の解釈をしていると見た。見ていて、アマデウスと比べてもあらゆる点で遜色はないと見るが、一点だけ劣る点がある。アマデウスの後に撮られた映画だと言う事だ。つまり、アマデウスのあらゆる点から比べて 同等であっても、優れているとは言い切れないと言う事だと思う。でも、選曲も良かった良かったし、ストーリー展開も良かったかなぁ。ちょっと、こじつけだけれども。女性から見たら、多分腹立たしいと思うし。

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マサシ

3.5酔いしれた

2019年12月13日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

知的

モーツァルトの曲が好きな人は楽しめるかな。

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medy

3.0「ドン・ジョヴァンニ」誕生秘話

2019年1月24日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

知的

プラハにやってきたモーツァルトは美人のソプラノ歌手と恋をする。
しかし貴族の悪い奴もこの歌手に目をつけていた。
「フィガロの結婚」の公演後、「ドン・ジョヴァンニ」に着手、こんな話が隠されていた。

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いやよセブン

3.0巡り合わせ

2018年2月13日
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最近クラシックに興味を持ち、やはりモーツァルトは良いなと、色々検索してると、なんと!モーツァルトの映画が上映されてるではないか!?

しかも一年前に公開されてるのが、未だに上映されてて、終了間際だった。

アマデウスで楽天家のイメージで、曲調も華やかで楽しいモーツァルトだが、、

こちらのプラハのモーツァルトでは、また違ったモーツァルト。

映画としては、退屈せず良くできてる映画だが、個人的にはイケメンと言われるモーツァルト役のギョロ目が あまり好きではないし 、オペラ ドンジョヴァンニのストーリーを追った内容なので 陰湿で嫌な感じ。。

クラシックに興味を持つと、イメージでは難しくもあり、高貴な音楽と思ってたのが、意外とグロテスクだったり、怒りだったり、奥深いのですね、、、

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NOM

4.0酔いしれた

2018年2月9日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

期待以上に良い作品でグイグイとスクリーンに引き込まれモーツァルトの世界に酔いしれた。欲を言えば前半もう少し見応えがあれば最高でした。それでもモーツァルトの音楽を聴いているだけで心が安らぎ、鑑賞後の余韻も心地よかった。
2018-31

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隣組

2.0愛と嫉妬と陰謀が楽しくて!

2018年2月6日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

モーツァルトがイケメンで繊細で思慮深く、全体をグッと惹きつける好演。僕にとっては久し振りに集中して観れた。この時代のヨーロッパ、特にチェコの父親は絶対で子どもは意見は通らないのが当たり前。そんな時代でも天才モーツァルトの人間性は自然で、苦悩の中でも優れた作品で世間を魅了する。「ダンケルク」でも好演したモーツァルト役のアナイリン・バーナードの目が印象的。監督はジョン・スティーブンソン

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にっしん

4.0【見どころ満載のゴージャスなモーツァルト映画】

2018年1月14日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

知的

幸せ

 ドン・ジョバンニ フィガロの結婚 を絡ませたような巧みなストーリーにぐいぐい引っ張られる。

 18世紀の衣装 装飾 そしてプラハの街並み(セットではない)も眼福。

 映画を観ているのだが、時折歌劇を劇場で見ている感にも浸れる。役者も素晴らしい(トム フーバー監督のレ・ミゼラブルでエポニーヌを演じていたサマンサ・パークスを観れたのも嬉し)

 演奏、歌を披露してくれる。

 幸せな1時間40分が過ごせます。

<2018年1月14日 劇場にて鑑賞>

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NOBU

4.0クライマックスはホラー

2018年1月7日
iPhoneアプリから投稿

人気爆発中のモーツァルト(既婚イケメン)がちょい田舎のプラハに招かれ、そこで新進気鋭のソプラノ歌手スザンナ(ウブな美少女)と恋仲になっちゃうんだけど、スザンナを狙っていた地元の有力者サロカ男爵(未婚非モテ)が横槍を入れてきて、さぁ大変!っていうお話。
この映画、プラハの街並みとかオペラのシーンとか豪華な衣装とかが見どころなんだろうけど、自分的に一番の見どころは、サロカ男爵がスザンナを屋敷に連れ込んでウヘヘっていう場面。
男爵のゲスっぷりが突き抜けすぎててホラーにしか見えなかったよ。
最前で観てたからこのシーンの迫力がハンパなくて、マジ怖かった……
クラシック音楽ってホラーと相性バツグンだね。
ある意味ここがクライマックスなんじゃないかな。
ところで、サロカ男爵のゲスぶりが際立っているのでモーツァルトがいい奴に見えちゃうんだけど、冷静に考えたらこのモーツァルトもかなりのゲス野郎なんだよね。
なにせ、ウブな美少女の身も心も奪いつつ、不倫スキャンダルを魔逃れた(モーツァルトはザルツブルク大司教に睨まれていたので、スキャンダルになると作曲家生命を絶たれる可能性があった)上に、スザンナとの経験を肥しにして傑作オペラ「ドン・ジョヴァンニ」を作りあげちゃうんだもん。
モーツァルト、そちもワルよのう……
逆に、オレは悔い改めなんかしないぞーって言って最期を遂げた(ちょっとネタばれ)サロカ男爵は、まぁ、全く同情の余地がないんだけど、オレだけが悪者なのかよーっていう叫びに聞こえなくもなく、彼はみんなの罪を一身に背負わされちゃったイエス様なのかなとも思ってしまった。

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ばんきぃ

3.5また違ったモーツァルト

2017年12月13日
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鑑賞方法:映画館

「アマデウス」のような大作ではないけれど、もっと普通な感じで、でも婚外恋愛に寛容で、生活ぶりは家庭は……と、頭のどこかで比較しながら観ていました。
面白かったです。

オペラは期待以上でした。

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ama

3.5☆☆☆☆ モーツァルトの名作オペラ「ドン・ジョヴァンニ」誕生を巡る...

2017年12月7日
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☆☆☆☆

モーツァルトの名作オペラ「ドン・ジョヴァンニ」誕生を巡る創作ミステリー?

アレですね!もう「史実が…」だとか。「何故!英語で…」と言った、どうたらこうたら等の意見は意味が無いんですよ!
極悪非道の男爵をですね、昨今ハリウッドに蔓延する大問題に発展した、セクハラ大物プロデューサーに当てはめて映画を観て下さいな。

「必ず尻尾は掴んでやるからな〜!」…と、暗躍する男爵御一行様(笑)
女の嫉妬の恐ろしさは、世間の誰もが知っているが。才能と顔に嫉妬し、遂には行き過ぎてしまった男の狂気の愛。

どうです!楽しいでしょ〜(^^)

もうね、男爵=悪人!
モーツァルト=善人!

この括りで押し通しますからね〜!
でもモーツァルトだって不倫してるのにね〜(^^;)

多分世評は芳しく無いんだろうなあ〜…ってのは観ていて感じましたね。
なんてったって、物語自体は薄っぺらい内容ですからね。

だけど、この手の薄っぺら〜いドロドロした三文恋愛不倫劇が大好きな此方としては、もう観ていて楽しくて、楽しくて。
もうお腹一杯、別腹までも一杯っス(笑)

でもですね、そんな冗談を抜きにしても。この監督は語り口がとても上手いですね。
いつの日か、大傑作を撮ってくれるんじゃないか…と期待させてくれました。

2017年12月7日 渋谷シネパレス/シアター2

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松井の天井直撃ホームラン

3.0良い映画

2017年12月3日
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鑑賞方法:映画館

モーツァルトという人物やその音楽を知らなくても普通に楽しめる映画でした。サスペンスぽい演出もあって最後まで飽きさせません。ただ、あの悪い伯爵は最後どうなったのか?…気になります(笑)

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stoneage

3.0もうワンパンチ

2017年12月3日
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168本目。
ドロドロしてんのかなと思ったけど、そうでもなく。
あっ終わり?って感じたったかな?
男爵役の人がフォロイング観てはまって、声、セリフ回しが好きなんだよな。

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ひで

2.5アナイリン・バーナードが好きなら

2017年11月21日
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鑑賞方法:試写会

怖い

知的

萌える

『プラハのモーツァルト 誘惑のマスカレード』を試写で観ました。モーツァルト役のアナイリン・バーナードの妖艶さにあてられっぱなしの100分。人間とは思えない美しさです。「実は吸血鬼なんだ」と言い出しても納得する。

絢爛豪華な衣装、セット、美しいオペラを堪能出来るので、好きな人にはたまらないと思います。
ぶっちゃけアナイリン・バーナードかモーツァルトの音楽が好きかどうかです。

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A.TAKE