「ブルース・リーの傲慢さ」バース・オブ・ザ・ドラゴン kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)
ブルース・リーの傲慢さ
心の迷いが感じられるブルース・リー。もしや私生活でもいやなことが?とも思わせるくらいの沈痛な表情。思い上がりという点では生徒のスティーブ・マックも負けてはいない。この師匠にしてこの弟子あり!といったところか。
そんな折、ウォン・ジャックマンが視察名目でサンフランシスコにやってくる。マックにとってはこちらも憧れの達人だったようで、港にお迎えにまで行くしまつ。ブルース・リーもそれを聞き、対決せねばならんな・・・と心に誓うのだった。
「テクニックは罠」「流儀は監獄」「カンフーとは解放」などと哲学的なことを語るジャックマン。彼の方がイップ・マンに近いのではないかと感じるくらいだ。
対決は非公開だったが賭け金だけはギャングたちが仕切り、マックも試合を開催したことでレストランの女の子を救うことができるのだ。ところが見た目には勝負がつかなかった。ここでもジャックマンは哲学的な勝敗を語っていたが、最終的には二人タッグを組んでギャングたちに殴り込み。かなり単純なストーリー展開だった。
そんな中でも『燃えよドラゴン』へのオマージュと見られる、腹を切られ血を舐めるシーンにちょっと興奮してしまった。
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