パパはわるものチャンピオンのレビュー・感想・評価
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世の中には悪役という引き立て役も必要だ
ゴキブリマスクと言う悪役プロレスラーとその息子の愛情物語。
現在の新日本プロレスの看板を背負う棚橋弘至を筆頭に、オカダ・カズチカ、真壁、天山、内藤など豪華な新日プロレスラーの面々には、プロレスファンとしては 胸熱なモノがあった。
父と息子のある心情を描く物語としては一級品のネタであるだけに、男(漢)としては見逃せない作品に。
サブとして、仲里依紗演ずる編集記者の熱い話も見逃せない。
残念な点は分かりやすさに重点を置いているせいか、話の流れ的に演出的不自然(行き着いた先にいきなりプロレス試合中会場や、車で知らない場所に来た息子の帰りをほっとく父親等)な部分も。
まぁそこは、プロレスファンには「面白けりゃ、細けぇ事はいいんだよ!」と言われる訳でw
昭和50年頃賑わせていたあのプロレスブームに匹敵する人気プロレスラーがいる現在、この映画を機にもう一度本当のプロレスリングに観客が来てくれる事を願いたい。
プロレス題材だけど
愛してまーす!
本職の説得力
近頃のプロレスは知らないけどかつてのプロレスファンとして気になって観に行く
ストーリーは分かりやすく、当時観ていたタイムリーのプロレスを観ているような感覚になる
プロレスは一般人が気軽にできるスポーツではないけど世間に認知されているメジャーなスポーツ
なのにプロレスファンでいた時はいつもマイナーな雰囲気にのまれていた
むしろそうである事が気持ちよく、好きという感情が表に向けられる事なく内側で燃焼していく心地よさがあった
当時まだ子供だったからという事もあるけれど
筋骨隆々の大人がパンツ一丁の裸でどつき合う姿に言葉にならないインパクトを感じ、カッコいいと思った
なんでだろう?
大人になってからプロレスを観た人も、子供の頃にプロレスを観なかったプロレスラーも結局子供を無視できない
点を取り合うのではなく感情にうったえかけてくる
そこに反応出来るのは、大人だとしても子供心がまだあるからだ
それに子供と大人の境界線ってかなりぼんやりしてる
いつのまにか大人になってその時にプロレスを観て何も感じなかったらさみしいねえ
この映画では、お父さんがプロレスラーという事でよりプロレスとの距離が近い
そして時に裏方も見える
そこがドラマパートで面白味のあるところなので、お父さんの葛藤と共に子供視点での感覚も思い出して観てほしいですねえ
これは面白い!
プロレス好きであろうとそうでなかろうと、楽しめる映画!
そもそもプロレスは、ある程度のストーリーがある中での、肉体芸を楽しむものである。映画中のプロレスを現役最高峰レスラー達が行い、彼らの学芸会以上俳優未満の演技を、妻役の木村さん、息子役の心くん以下俳優陣がカバーするという体制は、思った以上にジャストフィット。
以前「over drive」の感想で、スポーツの試合を見る際に、対戦する両チームや選手の背景をなんら知らないまま対戦を見ても、試合には勝敗があるので十分面白いが、もしもその背景を知った上で試合を見ることができた場合には、さらに2倍も3倍も楽しめるだろう、と書いた。この映画の場合には、プロレスにそもそもあるストーリー性をそのまま映画として実際に撮ったらこんな感じ。それは、ただ試合を見るより面白いに決まってる。
つまりこの映画は、プロレスそのものなので、出演者は現役かつ最高峰のレスラーでなければあり得ないわけだ。
ダラダラ書いたが、みんなで観られる映画はディズニーやマーベルだけではなく、日本にもあるぞ! と誇れるエンタテインメントでした!!
生き様なんです
完全にやられました。
はい、いい意味で裏切られました。
心くんの演技に何度泣かされたことか。
最近泣いてばっかりだなw
自分の父親が悪役の覆面レスラーだと知り、成り行きでついてしまった嘘。
反則を繰り返し観客からのブーイングを浴びる、そんな父親の仕事に対する嫌悪。
そして嘘がバレていじめの標的に。
それでも復活を夢見て立ち上がろうとする、父の姿に心を動かされ、気がつくと心から応援している。
捻りもなんもない直球ど真ん中で、最後はめでたしめでたし。
でもそれが良い。
じゅうぶんに感動させていただきましたよ。
心配していた棚橋の演技も、下手に頑張り過ぎてない感じがとても良かった。
仲里依紗や木村佳乃など、脇を固める役者さんたちはもちろんのこと、クラスメートの子役たちも本当に上手い。
それにしてもギンバエマスク役の田口隆祐の上手いこと。
これは助演男優賞ものの演技ですね。
うん、驚いた。
笑えるし泣けるし、試合のシーンはさすが現役レスラーによるもので迫力があるし、プロレス好きはもちろん、プロレスに興味が無い人でも、お一人様でもカップルでも、そしてお子さんがいる人は是非親子で観て欲しい作品です。
あと、普段はあまり好んでは聴かない高橋優が唄う主題歌『ありがとう』が、やたら良かった。
親子愛に感動
完全に舐めてました。お涙頂戴、ストーリーも予想通りだろうと。 結果...
新日宣伝映画と思うことなかれ!
迷っている方は観よう!
心くんに泣かされた
プロレス一、二回見に行った事が或る程度ですが十分わかりましたし何なら泣けました。プロレスのエンターテイメント性や悪役レスラーの役割位は理解してたので、なんだか何度もないちゃいましたよ。
前にいた一人で来ていた知らないおじさんも何度か同じポイント泣いてましたね。
これは子供ために頑張って社会で働くお父さんは皆泣けちゃうんじゃないですか。
やはり心くんの演技派ぶりが他の子供たちに比べ際立ちます♪その上もう可愛いくて仕方ないです。
単純なお話ですけど死霊館やめてこっちみて正解です。心温まる良い作品でした。
棚橋はプロレス知らない私でも知ってましたけど、ドラゴン初めて見ましたけとあれはやはり有名なプロレスラーなんですかね?めちゃ格好良かったっす。
戸田恵梨香だと思ってたら仲里依紗
プロレスを題材にした映画といえば、海外では『レスラー』なんてのが記憶に新しいですが、邦画でも『力道山』、『お父さんのバックドロップ』、そして『ガチ☆ボーイ』という力作があった。偶然にも『ガチ☆ボーイ』には仲里依紗も出演している。感動したという点では上記の作品より落ちてしまうのは本物のプロレスラーが主演だったり、子役を中心に演技力不足だったりしたことが減点対象だったのかもしれません。そんな中でも棚橋弘至のゴキブリマスクは良かった。特にリングを這いずり回るシーン・・・
10年前には人気と実力を兼ね備えていた大村孝志(棚橋)だったが、左ひざの故障により一線を退き、今ではヒール(悪役レスラー)の“ゴキブリマスク”として観客からブーイングを浴びる日々を送っていた。9歳になる息子の祥太(寺田心)は父親の職業を知らずに育つが、ある時偶然にも父親がゴキブリマスクだと知ってしまいショックを受ける。クラスメートには本当のことを言えず、人気レスラーのドラゴンジョージ(オカダ・カズチカ)が父親だと嘘をついた。息子に正体が知れ、父親のカッコよさを見せようとした孝志は最強のレスラーを決める“Z-1クライマックス”に出場することになった。
職業に貴賤はないし、ヒールだってプロレスには重要な役割を果たしていることを幼い息子には理解してもらえない。孝志がずっと職業を隠していた苦悩は台詞に出さずとも伝わってくる。実際、ヒールにしてもブッチャーやタイガー・ジェットシンなど人気のあるレスラーはいたし、かのジャイアント馬場でもアメリカ修行時代はヒールだったし、戦勝国アメリカにおいては日本人レスラーはともかくヒールだった時代があった。所詮はショービジネスなのだから“敵”は重要な役割を果たしているのだ・・・と、9歳の子供には説明できない苦悩(笑)。
膝に爆弾を抱えながら、医者と相談して一大決心をする孝志。Z-1クライマックスでは優勝して感動させるんだろうなぁ~と単純に予想していたのですが、ストーリーは思わぬ方向へと走っていたのです。準決勝であるスイートゴリラ丸山(真壁刀義)との一戦。孝志はゴキブリのマスクを脱ぎ捨てて戦ったのだ。これにはビックリ。せめて決勝戦までとっておけよ!と叫びたいところだったし、つい漫画『タイガーマスク』の伊達直人を思い出してしまいました。マスクが剥がされるシーンには大泣きしてしまったものです。
優勝したり、散り際をかっこよく描く内容ではなく、男の信念を貫き通すようなストーリーには賞賛する値があると思います。家族連れの観客に人気があるみたいですが、よくありがちな親子の絆というテーマじゃないことも確か。もしかすると、自分の職業に信念を持つことの大切さがメッセージなのかもしれません。孝志の妻(木村佳乃)が理髪店を経営していることも、ミチコ(仲里依紗)の勤める雑誌社もその流れなのかもです。
一番好きなのは、「祥太さん」「ミチコ」という呼び合う、年齢と敬称のギャップに笑えるシーン。
世間で悪者って言われている人も人生かけて働いてるんだなと思わせてくれる映画でした!
もっと、もっと、もっとーーー!観たかったー!
プロレスファンだから…
実際の棚橋選手と重ねてみてしまったため、感動せざるを得ない。
ただ、ストーリ内で矛盾点が多く、クエッションマークを頭に浮かべるシーンが少なくなかった。
それでも、1人のレスラーの“生き様”を見れた気分になり楽しめた。
プロレスファンと子どもがいる人なら楽しめるけど、そうでない人は厳しいかもしれない。
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