「真っ白で広大な大地に渦巻く闇」ウインド・リバー めるさんの映画レビュー(感想・評価)
真っ白で広大な大地に渦巻く闇
ジェレミーレナー主演。メイヤーオブキングスタウンを観ていたのでこちらもチェックしようと鑑賞。
ほとんどの画面が真っ白。ただ、内容は真っ黒に近い。(あるいは灰色?)ある女性の遺体を見つけ、その女性がレイプされているとわかりFBIと主人公が真相を追っていくっていうサスペンス。謎解きがメインではなく、この土地を巡る歴史的な背景がメインやと思った。
10キロもあの雪原の中どのような思いで被害者が走ったのか。恐怖と闘いながら必死に生きようとしていたんやろうなと思うと涙が出た。
アメリカは自由で平等な国というけれど、あそこに住む人たちは強制的にあの地に連れてこられ、自分たちの自由を取り上げられ、鬱屈した気持ちで暮らしている。自由とは一体なんやろうなと思った。ネイティブアメリカンの行方不明者統計がないというのも、必要がないと考えてるのか?現代にも残る闇を感じた。
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