劇場公開日 2018年7月27日

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「恐ろしく痛ましい。孤立無援の捜査の果てに。」ウインド・リバー 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0恐ろしく痛ましい。孤立無援の捜査の果てに。

2018年8月22日
PCから投稿

悲しい

怖い

難しい

【賛否両論チェック】
賛:閉ざされたコミュニティで起きた痛ましい事件の真相に、人間の持つ本能的な恐ろしさや、死に直面してもなお生きようとする生命力を、改めて痛感させられる。
否:真実はやや予定調和なほか、グロシーンも結構ある。

 雪山で痛ましい死を遂げた、1人の少女。その謎を追う捜査官と、自らも娘を失ったハンターの前に立ちはだかるのは、先住民族の保留区という特殊な環境です。大自然に阻まれた孤立無援の中で、それでも事件解決のために奔走する2人の姿が印象的です。
 そしてそんな閉鎖的なコミュニティにあって、人々の胸のうちも複雑なものであるということも、改めて突きつけられるようです。やがて辿り着いた真実は、ありきたりなようでも非常に恐ろしさをも感じさせます。
 グロシーンも多いので、苦手な人には向きませんが、サスペンスが好きな方にはオススメの作品です。

映画コーディネーター・門倉カド