劇場公開日 2017年10月14日

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「この年齢差日本では犯罪?フランスでは純愛?静かに考えたい自由な恋愛事情」静かなふたり Ryuu topiann(リュウとぴあん)さんの映画レビュー(感想・評価)

2.5この年齢差日本では犯罪?フランスでは純愛?静かに考えたい自由な恋愛事情

2018年11月24日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

知的

本作の舞台はおフランスの華のパリですよ!
パリの街並みのカフェにいる男女はみんな、恋を語り合わなくてはパリではありません!
これはちょっと?いやかなりの皮肉で申し訳ないのですが、本作のヒロイン、マヴィは田舎町の出身で、憧れの街パリに単身出て来る。
暫くの間は、友人の家に居候していても、友人である家主は不倫の恋に明け暮れる日々、マヴィは同居生活には困難が生じるので、職を得て住み込みの書店員になる。
そして、ついにはそこの書店の主人ジョルジュと恋に落ちると言う話。
ジョルジュは博学の老紳士と言うタイプの男で、しかも長年パリで書店を構えているのだから、この街のカフェで恋愛話にうつつを抜かしている若者をバカにしているのだった。でもそれは、単に彼が年老いたからなのではないか?と私には思えてならないのだが、兎に角彼は本を読まずに恋に熱ばかり上げるような人間を軽蔑している。そんな人間嫌いで歪んだキャラを好きになるヒロインのキャラもどうよ?と疑問符が付いた。

フランス人が情熱的で、恋愛に寛容なのか? パリと言う街並みが恋の気分を盛り立てるのかは分からないけれど、ちょっとこう言う話がマジで成立してしまうところがフランスと言うお国柄、国民性なのだろうか?ヒロインのマヴィは20代後半で、書店の主人は70歳位だと、孫娘と祖父位の年齢差が有って、互いに歳がもっと近ければ良かったと2人は劇中で連発しているが、もうこれ犯罪レベルと思ってしまう私は、夢が無いのか、頭が堅いのか?人の愛が信じられないのか?日本人では絶対有り得ない!と思いませんか?映画なら、有りって事ですかね?
更に本作は、女性監督が、監督脚本を手掛けていると言うから、もう私にはフランス女性は理解出来ません!
これが年老いた初老の爺さんの妄想と言うなら理解も出来るけれど、こう言う話をエリーズ・ジェラールと言う女流監督が執筆している事がもう、信じられなかった。
本作では音楽の使い方や、カメラワークの感じからも、女性監督が撮った作品だとは思わずに観ていたので、観た後でちょっとしたショック状態に成りましたよ。
でも、この爺さんが只者ではない事が後に判明するのだけれど、だから更に歪な恋愛って盛り上がるのでしょうか?
実際のパリはどんな処か知らない私は、ちょっとパリへ単身行きたい気持ちになりました!
映画発祥の国ですから、1度訪れるのも悪くないのかな?そんな旅行気分だけは誘われる本作でした!

ryuu topiann