「市井の人情と希望」希望のかなた 赤ヒゲさんの映画レビュー(感想・評価)
市井の人情と希望
酒、タバコ、車、バンド、犬…、紛うことなきカウリスマキの映像ですね。今作で監督引退されているんですね。カウリスマキ作品のミューズ、カティ・オウティネンも少しだけ観られてよかったです。今作では移民問題を扱っていますが、彼が描くのはいつも貧しい市井の人々の暮らしとか、どちらかというとうまくいってない夫婦とかですが、必ず最後には希望が描かれてきたような気がします。私がカウリスマキ作品からイメージするフィンランドと幸福度世界1のフィンランドとかなりギャップがあるのですが(笑)、ちょっとファンタジーのような雰囲気を感じるのは、やはりムーミンの国だからでしょうか。時々、過去のカウリスマキ作品を見続けたいと思います。
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