「名作」希望のかなた Raspberryさんの映画レビュー(感想・評価)
名作
ラストで涙が出た。
ユーモラスで温かいカウリスキ監督の世界観の延長としてその後のストーリーを思うと、あのワンコが怪我をした山田孝之(もとい、カーリド)を店に連れ戻しくれるんじゃないかしら、と想像できる。
でも、そこは描かれていない。監督が映画を終えるということは映画が終わるということだ。それ以上のストーリーは存在しない。
つまり。おとぎ話はおしまい。現実は、病院にも行けないであろう、本当に苦しんでいる人々がいるということを訴える「終わり方」だと思った。
アーティスト(発信者)としての監督が、今どうしても伝えたい止むに止まれぬ衝動を感じ、涙を禁じ得なかった。
これは難民にとっての希望だけではなく、受け入れる側の人類が見い出すべき希望の映画だと思った。
ユーロスペースで売ってる寿司屋のエプロン、買って帰りました。
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