「力み過ぎのような…」希望のかなた shantiさんの映画レビュー(感想・評価)
力み過ぎのような…
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難民問題を取り上げるにあたって、力が入り過ぎたようで、アキ・カウリスマキ特有の軽やかなユーモアや洒脱さが薄れてしまったようだ。掲げたテーマがどれだけ重たくても、それをユーモアで上手く包み、愛でまとめる手法が空回りしたような作品。彼独特の間も、逼迫された青いトーンの映像で、暗さが漂う。それが狙いだったのかもしれないが、鑑賞後に重たさが残る。ケン・ローチ風のアプローチにも似た手法で、このような作品に仕上げたということは、ヨーロッパに於ける難民問題は相当深刻なものだと推測出来る。極右のチンピラに主人公が刺されたシーンが全てを物語るようだ。
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