「吸う飲む殴る=ハード・コア!」ハード・コア たあちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)
吸う飲む殴る=ハード・コア!
今週の映画はやはり観ずにはおられ無かった「ハード・コア」。公開初日は祝日だったので新都心のMOVIXへ久しぶりに出かけた。(娘が小学生の頃ドラえもんを見て以来)。なんといっても狩撫麻礼なのだ。それは私の20代半ばの破滅に憧れつつそれができない混沌とした4畳半の安アパートと映画学校の仲間の野方に住んでいた尾山くんと江古田の遠田さんと漫画アクション連載のア・ホーマンスとボーダーとラスタ牌に少なからず影響を受けていた時代への邂逅であった。とにかく何が何でも煙草を吸い続けるのだ。ウヰスキーをロックで飲み続けるのだ、しかもお姉さんのいる店でハイニッカを! 漫画の原作者と言えば最右翼の梶原一騎と真逆の狩撫麻礼・・・と思っていたのだが、平成に入ってぐるっと回って純真右翼こそが、いかれた似非民主主義(=米ファシズム)へのアンチテーゼであり時代についていけない脱落者=右近であった。気に入らないものはまず殴るのだ。言葉にしない(言葉にすれば何とでも言えるから・・・)それがハード・コアなのだろう。しかし、それにしても迫力のない殴り合い。これでいいのか?そしてエリートとしてもアウトローとしても山田孝之より弟の佐藤健が俄然恰好良いのだ。
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