ドント・スクリーム
2016年製作/81分/アメリカ
原題または英題:Recovery
スタッフ・キャスト
- 監督
- ダレル・ウィート
- 製作
- エリック・B・フライシュマン
- ショーン・タビビアン
- 脚本
- ダレル・ウィート
- カイル・アリントン
- 撮影
- エリック・ベイダー
- 編集
- アダム・バーネイ
- 音楽
- ジョーナ・オスティネッリ
-
カービー・ブリス・ブラントン
-
サミュエル・ラーセン
-
レイチェル・ディピロ
-
アレックス・シェイファー
-
ジェームズ・ランドリー・ヘバート
2016年製作/81分/アメリカ
原題または英題:Recovery
カービー・ブリス・ブラントン
サミュエル・ラーセン
レイチェル・ディピロ
アレックス・シェイファー
ジェームズ・ランドリー・ヘバート
原題のrecoveryは追跡という意味か?久しぶりに観たB級映画。恐らく物凄い低予算の映画なのではないか?主役というべき異常な家族にも、彼らのターゲットになる主人公にも感情移入は出来ない。オチが気持ち悪かった。
序盤ではSNSやマッチングアプリなどを駆使して恋人を探すかのような現代的な風刺。主人公のジェシーとその弟マイルズの関係だけは確固たるものだが、高校生同士の希薄な人間関係と誰とでも仲良くなってしまう浅はかさが鼻についてしまう。警戒感まったくナシ!
基本的には誘拐・監禁によって家族を作ろうとする異常な家族の屋敷が中心。浮気男だとか即席カップルといった展開から、監禁による変態人間関係と軽い高校生の人間関係の対比も絶妙だったと感じてくるのです。
ジェシーとキムがスマホを取り換えた上にキムが行方不明になったことから追跡アプリでスマホを探す姉弟とローガン。屋敷の内部は忍者屋敷のように複雑で牢固たる小部屋の数々。キムを探すためとはいえ不法侵入には違いないし、彼らに感情移入できるほどの高校生たちじゃない(弟くんだけは応援したくなる)。屋敷の内部が複雑だということも相まって、それが恐怖を感じない弱点だったし、犯人側も家族にするという目的があるためジェシーには危害を加えないところが難点か。
不気味な展開、顎を砕くというグロ描写、驚かされるシーンはいくつもあるけど、緊迫感が不足気味でした。ただ、最後の最後にニヤっとしてしまうシーンがあったため、ちょっと加点。いや、その後を考えると絶対に拒絶なんだけど・・・
自宅にて鑑賞。日本劇場未公開作で原題"Recovery"。スマッシュヒットした某作に肖り、捩っただけの特に意味が無い邦題。80分程度の短い尺。スマホやメッセージアプリ等、今風のアイテムが登場するいかれた一家の物語。サバイバルものではあるがスリラーとしては今一つ。観る者の寛容性が試される理不尽なラスト。IQ130を持ち、黒人女性ばかり六人を監禁・拷問し、“ハンバーガー司祭”と呼ばれたG.ハイドニックによる実話がベースとの触れ込みだが、どこ迄が現実なのか調べる気にもなれない矛盾や破綻を含んだ作品。50/100点。
・一箇所のみ顎が砕けるインパクトのあるゴア描写有。ただカメラワークはもたつき気味で、短い尺乍ら展開もまどろっこしく、歯痒さのみが際立ってしまった。物語の細部を観る迄もなく、プロットホールや綻びがあちこちに散見出来、素材やテーマはユニークだっただけに、もう少し丁寧な作りなら、大化けした可能性が高い。
・鑑賞日:2018年8月25日(土)