劇場公開日 2018年1月27日

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「Sキングの名を出すな!~何コレ?B級に貶める~」ダークタワー PAPASさんの映画レビュー(感想・評価)

1.0Sキングの名を出すな!~何コレ?B級に貶める~

2018年2月3日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

悲しい

「ダークタワー」24点。

ハア~?これ何ですか?
「ホラー」でも「VFXアクション」でも「サスペンススリラー」でもありません。勿論「感動作」でもありません。

「ホラーの帝王」S.キングが、30年もの年月を費やした大長編7部作を無残な「B級」に貶めてしまいました。
そもそも、少し似た内容の「ロード・オブ・ザ・リング(映画シリーズは好みません)」に匹敵するぐらいの大作を無残に潰してしまいました。
製作意欲を喪失するようなことがあったのですか?
この原作を「95分」にしたのが全てを象徴しています。

これでは良さ・凄さが全く伝わりません。
観た人は内容を理解できたでしょうか?
テーマは?何を描きたかったのか理解できたでしょうか?
「ダークタワー」の存在の意義は?
「中間世界」がただの田舎になってしまっています。
少年の「特殊能力」がわかりにくいです。
「M.マコノヒー」がどこか怪しい魔術師にしか見えません。
「イドリス・エルバ」はガンアクションだけで、魅力が不足しています。
この2人の戦いにも見るべきものはありません。
魔術を自在に操る男に、「そんなこと」で決着が着くのですか?
戦う街並みも「ニューヨーク」に見えませんでした。
わざわざ高層ビルを避けたんですか?
この監督は「ドラゴン・タトゥーの女」の「脚本」の担当だとか。
製作スタッフとともに「S.キング」がキライなのではと思ってしまいます。

「シャイニング」「キャリー」の不気味なコワさから、
「ショーシャンクの空に」のもの凄い感動、
「スタンド・バイ・ミー」の懐かしさがあります。
最近ではそれら全てを含んだヒットした「IT」まで。

「S.キング」の魅力は単なる「ホラー」だけではありません。。「未知のもの」に対する恐れ・不安に、
「心理的要素」や「人間の不可解さ」を加え、
「子どもの頃のよくわからないが故のコワさ」がミックスされています。

だからアメリカ人も日本人も全世界の人々の、
子どもであった経験がある人の「こころ」に、
「懐かしさ」と共に響くのです。

だから「ホラー映画」のトレードマークの「B級」は当てはまらないと思うのです。

充分に魅力を理解せずに、「奇異をてらって」映画化すると悲惨になるという例を示してくれたのでしょうか?

これ以上「S.キング」の名を出さないで下さい。
他の名作の価値まで下がってしまいます。勿論小説の価値まで。
残念です。残念過ぎます🍀

PAPAS