デトロイトのレビュー・感想・評価
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1967年デトロイト暴動、アルジェモーテル事件を再現
ジョンボイエガのセリフ
I need you to survive the night.
が切実。
黒人奴隷が南部から北部へ移動する歴史から始まり、
1967年7月に起きた4日間の大規模暴動のさなかに起きた一夜の事件「アルジェモーテル事件」とその後の裁判の結果までを追う2時間20分。
ジョンボイエガやアンソニーマッキーは脇役の一人であり、主演は歌が上手いラリー役のアルジー・スミス。
しかし何といってもいじめっこ顔のウィル・ポールター、汗かいて髪の毛がぺったりしているのが小物感を演出しているベン・オトゥールのレイシストの警官がぴったり過ぎて怖い。もう一人の空気が読めなかった警官もいかにもぼんくらっぽいし、とにかく皆わかりやすい顔したキャスティング。
とはいえ見て見ぬふり、傍観者であることは罪を犯していないことにはならない。むしろ罪深いのかもしれないと思わせる作りでもあるのでよっぽどの善人でない限り観てよかった!という気持ちにはならないはず。
事件にあった人がまだ生きていること、The Dramaticsがその後全米デビューしてヒット曲も生み出していることに驚き。
50年前は決して大昔の出来事ではないと再認識させられる。
タイトルなし(ネタバレ)
違法バーの摘発が引き金となり黒人達による暴動が発生し、市警では混乱が鎮静化出来ないことからミシガン州が州軍を派遣、占領地さながらの緊張感が漂う1967年のデトロイト。レコード契約のチャンスとなるライブが突然休止となった上に暴動のせいで散り散りになった黒人コーラスグループのリードボーカルのラリーと友人のフレッドは、たまたま空き部屋のあったモーテルに逃げ込むが、同じモーテルに宿泊していた男がふざけて放ったトイガンの銃声をきっかけに他の宿泊客とともに地獄絵図に巻き込まれてしまう。
冒頭で当時のデトロイトの状況を詳しく説明した後、ふとした諍いが暴動に発展する様を丁寧に描写、あとは引きの画が殆どない接写でモーテルの中で起こる阿鼻叫喚をつぶさに観せる『ゼロ・ダーク・サーティ』と地続きの戦場サスペンス。派手な戦闘シーンもないのにテンションが張り詰めたスリリングな演出には威風堂々たる風格があり、まだまだ進化を続けるキャスリン・ビグロー監督の手腕に圧倒されました。
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