「精神病患者のリアル」博士と狂人 ミツバチば~やさんの映画レビュー(感想・評価)
精神病患者のリアル
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過去の精神病患者に対する誤った治療や、精神病患者が辿る不安定がよく描かれています。
とくに、正常を保っているときの状態。
精神病患者は、ずっと異常な世界にいるわけではないという描写が素晴らしい。
ショーン・ペンの演技も凄い。
言葉のルーツを紐解くという作業が二人を近づけ、友情からリスペクトに発展し。
博士を取り巻く人々も、芯からの理解者。
考えに相違はあっても、折り合おうとする姿勢が、それを説明する言葉たちが美しい。
何が彼女の心を打ったのか、なぜ赦しを超える愛に発展したのかは、本人にしかわからない感情でしょうが、これが小説以上に観る者を圧倒するわけです。
最後までハラハラしながらも、エンドロールの最後まで余韻を楽しめる作品でした。
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