犬猿のレビュー・感想・評価
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空気感も演技も良いです。
兄弟姉妹間の愛憎劇が、些細な会話や態度といった日常の中で描かれ、ユーモアがありながらも微妙に漂う不穏な空気感が良かったです。
4人の演技も見応えがあり、窪田正孝の真面目に見えて何気に眼が怖い感や、新井浩文の安定したやさぐれ感など、素晴らしかったです。
筧美和子の天然ぶりもはまっていました。
そして、やはりニッチェ江上が、滑稽ながらも哀愁のある絶妙な存在感で、とても印象的でした。
冒頭の部分も、何だこれ?という感じで引き込まれました。
劇中映画や宣伝の微妙なクオリティは、この手のジャンルを揶揄しているのでしょうか。
笑ってしまいました。
兄弟姉妹にまつわる様々な感情を孕んだエピソードや作劇を、も真心かけ...
兄弟姉妹にまつわる様々な感情を孕んだエピソードや作劇を、も真心かけ、かつ時にコメディ、サスペンス、スリラー、そしてホッコリするような感動物と場面場面でジャンルを切り替えながらも綺麗な着地を見せたと思ったらまた最後に余韻を残す
この作品は吉田恵輔監督のアグレッシブな力量を魅せつけられたと共にかなり映画全体としてバランス感覚というこを大事にしているのかというのを強く感じ作品であった
そのため、窪田正孝と新井浩文という日本でも1番卑屈な若者とチンピラが似合う組み合わせの兄弟と芸人とグラビアアイドルという作中とのシンクロ率の高い姉妹を分かりやすすぎる程対比させてた部分などや終盤の言い争いを途中から劇伴で流したり、搬送中でのそれぞれの幼少時代の回想など、とても地味かつ尖った題材を普通の人が見て理解出来るような描写を入れていた
一番面倒で近くてどうにもできない存在。
公開から時間が経っているけれど8割は埋まっている客席。30代以上が多い印象。
オープニングとエンディングが秀逸で、皮肉たっぷりな感じ。ここだけで観て良かったと思えます。大好き。
内容としては、やっかいな兄と平凡な弟、片方だけが綺麗な姉妹、いるよなーこういう人たちという映画でした。妬みや絶対的な繋がりへの不満。でも身内はやっぱり自分の一部だから、外から悪く言われたら嫌な気持ち。自分は異性の兄弟なため、共感!という感じでもなかったのですが、人のアンタッチャブルな感情に切り込んでいく、そして向き合わされる作品でした。。。(口論のシーンはもっと言葉を聞きたかったですが、、、)
窪田さんや新井さんは期待通りの好演。窪田さんの腹黒さの演技、今回も素晴らしかったです。身体も相変わらずバキバキ。そして、何よりニッチェがめちゃくちゃ良かったです。
スポーツ界の姉妹とか芸能界の姉妹とかにも絶対この作品響くんだろうなあと、意地悪いことをひっそり思いました。同性の兄弟がいる人に観てもらいたさがすごいです。
ヒメアノールほどではないけど
ヒメアノールにはまり、再びの吉田監督体験。
兄弟、姉妹ならではの愛憎がピリピリ。
兄弟がいる身としては、ラスト、やっぱりそうだよね~!の感じがとても好き。
ヒメアノールほどの衝撃はないけど、これはこれで好ましい。
兄弟姉妹というものを
見事に描いてますね。自分の経験にうっすら重ねることもできて、なんとも言えない感情になったよ(笑)江上、いい役者じゃん。筧、こんなに可愛かったっけ?(笑)まあ、長くもなく短くもなく、楽しめました
さすが吉田監督でした。恐いとかグロい作品じゃないのに、ヒリヒリ来て...
さすが吉田監督でした。恐いとかグロい作品じゃないのに、ヒリヒリ来て、私いま手がちょっと震えてたりする。笑
まさか泣かされると思わなかったし、そのまま終わるわけないと思ってはいたけど、それでもそのままでと祈ってしまったよね。
いやぁ〜凄い作品でした。観賞にカロリー使うなぁ。
俳優さんたち良いです
俳優さんの演技が光っていたと思います。
江上さんとか最高でしたね。
とてもシンプルで、随所で笑えました。
ストーリー展開の中でもう一捻りあってもよかったかなー。初見だけど展開が読めてしまった感じです。
読み方
公開すぐに観て吉田恵輔監督最高だと思ってみんなにおすすめしたらパッとした反応がなくてそのあと、「あの'いぬざる'って映画観たい」とか言いだして。
周りに馬鹿しかいないことを改めて知るいい機会になりました。「馬鹿」はみんな読めるのにね馬鹿なのに。
前半暴力シーン満載でちょっと心が折れましたが、後半互いの兄弟をかば...
前半暴力シーン満載でちょっと心が折れましたが、後半互いの兄弟をかばいあう辺りから見やすくなってきたかな。
で、あのラスト!ってのがやっぱ兄弟なんですかねぇ。
江上さんハマってました!演技も素晴らしいです。
人の心に巣喰う、嫉妬という不治の病い
二組の兄弟と姉妹。四者四様。自分にあり相手にないものを喜ぶよりも、自分になく相手にあるものをうらやみ、妬み。
心当たりがあるから、笑えない。
これを観てなにも感じない人は、よほど幸せか、お気楽な人生なのだろう。
刺さる
姉妹はずっと近くにいるから、ちょっと憎しみあうところもあるし、それでも互いに大事に思ったりすると思うんだよね。兄弟もおんなじ。
それで兄弟と姉妹を登場させて、恋愛からめて、うまく描いてんのね。
笑いが起こるシーンも多いんだけど、気持ちが入ってたからなのか「いや、痛すぎて、笑えない」ってことが多かったな。
キャラクターがしっかり描かれてるから、観てて面白いの。でも、それだけと言えば、それだけかもなあ。
兄弟あるあるの誇張
誇張というと言葉が悪いですが、、、
所謂、兄弟姉妹が居るなら誰しもが感じる羨ましさ、妬ましさが見事に表現されていました
人間誰しも悪の部分、闇の部分を抱えながら抑えながら生きている
大げさな表現はありますが、共感できる部分もとても多いです
どれだけ嫌いでも憎くても兄弟姉妹の縁は切れない本当に嫌いにはなれない
何だかんだ必要だと思ってしまう
切っても切れない関係の話
大嫌いだけどでもちゃんと好きで、理解できないけどでもほんとはわかってる。そんな、兄弟という関係だけを切り取った、とても狭い世界の話。
側にいれば苛々するし、相手が自分にないものを持っていれば憎悪さえする。逆に自分より劣っているところを見つければ、そこを必死で見せびらかす。兄弟だからこそ容赦なく傷つけ合うし、だけど本当に失うかもしれないとなると、それは絶対に嫌だ。
どこまでも、「同性の兄弟」だけを描いた、真っ直ぐな作品だった。
刺さる人には、刺さるはず。
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