犬猿のレビュー・感想・評価
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天才・吉田恵輔監督は女優の目利き
控え目に言っても、吉田恵輔監督は天才である。「ヒメアノ~ル」の冒頭のシーンに唸らされた。堀北真希が主演した「麦子さんと」の脚本にも唸らされた。
それ以上に唸らされるのは、今に始まったことではないが、女優の目利きという優れた点も見逃せない。前述の堀北も新境地を開拓したが、今作では姉妹を演じた「ニッチェ」の江上敬子と筧美和子のキャスティングが絶妙だ。江上は「令和の藤山直美」になれるほど非凡な才能を開花させ、筧も難しい役どころをしっかりと演じ切っている。窪田正孝も素晴らしかったが、とにもかくにも女優陣の姿に焦点を当てて見てもらいたい作品。
新井さん、カムバックしてくれぇ…
兄弟って、自分が馬鹿にするのはいいけど、同じことを人に言われるのはムカつくんだよねぇ。
とか、比較されて嫉妬するとか、兄弟あるあるが詰まってるけど、見ていて思うことはただ一つ。
新井さん、俳優カムバックしてくれぇ。
やっぱり最高なんですわ、色気がやばい。
あるある
由利亜と真子の姉妹がよくあるパターンだと思うし、性格の捉え方が上手すぎ!一方の卓司と和成の兄弟はあまりないんだろうけど、罪を犯した兄という設定上こうなるのもしょうがない。次子になったことがないので的確な意見は言えないけど、根底にブラコン、シスコンがあった場合には違う道を選んで長子を超えたいと願うのかも。
まだ親がいる場合、遺産相続の絡みで生涯つきまとう同性兄弟のケンカ。家父長制の名残がある田舎だとまた違うんだろうけど、家族の関係っていつでも不思議。こんなことがあるから一姫二太郎って言葉も生まれてくるような気がします。
印刷業に就職したこともあってか、あの営業が結構シビア。顧客と下請けの間に挟まれることはよくあること。どんな業種でもそうだろうけど、競争があって見積価格を低く設定、やっぱり見積もりは大切・・・
目を合わせるだけで喧嘩!
内容は、主人公の兄弟と印刷業の姉妹にまつわる人間関係物語。キィーッ!!って言葉が聞こえてきそうな緊迫感の対比が面白かったですが吉田監督としては少し心象表現が薄くて伸び代の感じられる作品でした。歪な愛の形を題材とする暴力的な映画ですが根深い愛の表現が非常に良かったので比較的分かりやすいコメディですので楽しく観られると思います。
新井浩文の出所予定は2024年12月ごろ?
初鑑賞
監督と脚本は『純喫茶磯辺』『ばしゃ馬さんとビッグマウス』『麦子さんと』『銀の匙』『ヒメアノ〜ル』『愛しのアイリーン』『BLUE』の吉田恵輔
金山兄弟と幾野姉妹
出所したばかりのヤクザもんの兄卓司(新井浩文)と真面目なサラリーマンの弟和成(窪田正孝)
小さな印刷会社の社長を務める姉由利亜(江上敬子)と姉が経営する会社に勤めながら売れない女優を続けている妹真子(筧美和子)
幾野姉妹の母親役に角替和枝
別作品の予告編かと思ったらもう本編が始まっていた冒頭
竹内愛紗と健太郎がダブル主演するありふれたラブストーリー
作品を観たばかりの一般の共感女子たちが感想を述べてゴリ押しするちょっと前に流行った映画宣伝だ
あれはいらない
減点
絶妙な不協和音
およそ1時間15分後からいい年した大人の喧嘩が始まります
音声を消してピアノが流れる演出
ピアノの演奏がいかにもここが泣きどころですよどうぞ泣いてくださいと言われているようで邪推かもしれないが不快感は拭いきれなかった
減点
殺し合って4人とも死んじゃう話だと思っていたがそういう話ではなかった
わりと普通の話だがそれなのに面白いんだから吉田恵輔は天才
出所後も俳優を続けてほしい
新井浩文が社会に貢献できる1番の仕事は俳優以外にない
身近な職場にいてほしくないし
たぶん愛ですね
あえて言うけど、新井浩文は良い役者だったと思う。
どうしようもないクズだけど、どこか優しいというか。
プレゼントを断られた時のさみしそうな表情や、手加減した兄弟げんかとか
本当は弟のことが大好きなんだけど、素直にできなくて
むしろ本人ですら大好きなことを自覚してないかもしれないっていう。
それと比較して姉妹の方は割とガチな対立というか
本質で似通ってて、その発露がぜんぜん違う兄弟と
本質は全く違うんだけど、理性でつながる姉妹みたいな。
映画としてもドラマチックで面白いし、
言葉にしにくい、たぶん”愛”といっていいものを描こうとしている作品。
ちょっと期待以上に良かった。
ニッチェすげえ
江上敬子さんが演じたお姉ちゃん、最高でした
女優さんにも出せないんじゃないかっていう
リアリティがありましたな。
本当に痛々しくて、苦しかった
みんな実在しそうでリアルなのよね
窪田くんは流石でした
ただ、個人的に
オチは、微妙
好きじゃなかったです
他人には向けない剥き出しの感情
個人評価:4.0
これほどまでに兄弟のぶつかりを掘り下げた作品があっただろうか。兄弟だから本気でぶつかる。本気で嫌いになる。他人には決して向けない剥き出しの感情。いい脚本、いい演者で見応えのある作品。
とても監督のセンスを感じる。
吉田恵輔に未だハズレ無し。
支持。
優位劣位がスリリングに入替り続け凡作より薄皮一枚深く迄を浮き彫りにする脚本を評す。
そこを物語るか。
長男長女はつらいよ系秀作群(蛇イチゴ、ゴッドファ2、顔、ガタカ他多数)に加えよう。
邦画の星、吉田恵輔に未だ外れ無し。
吉田恵輔監督外しません
前作ヒメアノ〜ルも良かったが犬猿もよくできています。二組の仲悪い兄弟、姉妹 4人の人間ドラマになります。新井浩史は地をいくむしょ帰りのチンピラ、窪田正孝はき真面目なサラリーマン、ニッチェ江上は賢いけど容姿が悪く、筧美和子はバカっぽいタレントの卵といった設定。4人とも個性的で特にニッチェ江上はさすがコント師と唸るような好演でした。
さんかくでもみせた吉田監督の人間の根底の嫉妬、欲望、羨望を浮かび上がらす演出。このカルテットでも余す事なく出してきます。多分吉田監督作品はエンドレスで観ちゃうだろうな〜。
共感共感共感の嵐
自分にも妹がいるから
このなんともいえない気持ち
めっちゃわかる。
妹の悪口を私が言うのはいいけど
他人に言われるのは嫌だし、
嫉妬するのも兄弟姉妹だから。
他とはなんか感覚が違う。
オチも好きだな。
なんか邦画って感じで好き。
とても貴重な作品、になってしまった…。でもキックがちょっと…
最近某T屋に行かない。
レンタル何もしない人になってしまった。
勿論行ったら2時間は居られるくらいアレコレ眺めるし、本とか文房具も大好き。だからこの作品がレンタルしてるのか知らないが、配信でこれ見つけた時は、吉田恵輔作品だから、というより、新井浩文と角替和枝が出てる!、というフックに引っかかって観てしまった。
しかし、吉田恵輔作品というのはどうしてこう「やだ見」のオンパレードなんだろう。氏自身がそうとうひねくれてるか、普段から些細なことに面白味を発見できる天才なのか。
各言う私は前者だろう(>_<)
自分は男兄弟で育った。だから今作の兄の馴れ馴れしさ、弟の強かさはよく分かる。大体男兄弟なんて仲が良い試しが無い。
自分は兄なのに、いや兄だから、兄新井の「何でそーゆー事するかなー」のやだ見が痛々しい。そーなの、兄ってやつは大体厚かましい。「兄」というどーでもいープライドが常に去来する。
新井、窪田の関係は嫌になるくらい上手かった。
そんな自分だから女兄弟は大体仲良いイメージがあるが、今作ほど格差が付くと一筋縄ではいかないのだろうか。
江上の卑屈な姉、芸人である事差し引いてもその演技と存在感は凄い。
大物感漂う。
風格を感じる。
豚っ鼻はサイコー。
上記3人と比べると、筧は観るべきところが乳しかない。
兄弟がいる人には普段から痛切に感じる淀みを、そのまま映した映像に、少し吐き気すら感じるかもしれないリアリティショー。一人っ子にはどう見えるか聞いてみたい。
キックの件。新井がボーイをボコる所のキックが、手加減が見えて残念。
それにしても、兄新井の女性の趣味は良い意味で抜群。
共感はしない。
江上さん、すごい上手くて驚いた。真面目で堅物で、軽く物事うまくやっ...
江上さん、すごい上手くて驚いた。真面目で堅物で、軽く物事うまくやってるように見える妹に嫉妬して、でもそれ出せなくて。同じお姉ちゃんとしてすごい共感する部分も多くて切なかったな。
つらくなったりもしたけど、兄弟のやり合うシーンはすごい見応えあった。
邂逅して仲良くなって終わりじゃなくて、やっぱり好きも嫌いもなくなる訳じゃない、でもきょうだいがいて良かったんだって思わせてくれる作品。
性格設定が面白い
破天荒で男気のある兄と真面目で優しい弟、頭が良くて要領の良い姉と、ルックスが良くて愛嬌のある妹。この4人の性格設定が、とっても面白い。
相手の事を理解しているからこそ辞められない犬猿の関係。嫉妬と喧嘩と自己嫌悪を繰り返しながら、少しずつ広がっていく歪み。
正義とか悪とかハッキリしないのも、とっても納得できて好き。
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