劇場公開日 2018年2月10日

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「とても貴重な作品、になってしまった…。でもキックがちょっと…」犬猿 クリストフさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5とても貴重な作品、になってしまった…。でもキックがちょっと…

2020年5月1日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

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最近某T屋に行かない。
レンタル何もしない人になってしまった。
勿論行ったら2時間は居られるくらいアレコレ眺めるし、本とか文房具も大好き。だからこの作品がレンタルしてるのか知らないが、配信でこれ見つけた時は、吉田恵輔作品だから、というより、新井浩文と角替和枝が出てる!、というフックに引っかかって観てしまった。

しかし、吉田恵輔作品というのはどうしてこう「やだ見」のオンパレードなんだろう。氏自身がそうとうひねくれてるか、普段から些細なことに面白味を発見できる天才なのか。
各言う私は前者だろう(>_<)

自分は男兄弟で育った。だから今作の兄の馴れ馴れしさ、弟の強かさはよく分かる。大体男兄弟なんて仲が良い試しが無い。
自分は兄なのに、いや兄だから、兄新井の「何でそーゆー事するかなー」のやだ見が痛々しい。そーなの、兄ってやつは大体厚かましい。「兄」というどーでもいープライドが常に去来する。
新井、窪田の関係は嫌になるくらい上手かった。

そんな自分だから女兄弟は大体仲良いイメージがあるが、今作ほど格差が付くと一筋縄ではいかないのだろうか。
江上の卑屈な姉、芸人である事差し引いてもその演技と存在感は凄い。
大物感漂う。
風格を感じる。
豚っ鼻はサイコー。

上記3人と比べると、筧は観るべきところが乳しかない。

兄弟がいる人には普段から痛切に感じる淀みを、そのまま映した映像に、少し吐き気すら感じるかもしれないリアリティショー。一人っ子にはどう見えるか聞いてみたい。

キックの件。新井がボーイをボコる所のキックが、手加減が見えて残念。
それにしても、兄新井の女性の趣味は良い意味で抜群。
共感はしない。

クリストフ