劇場公開日 2017年10月28日

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「少女が大人の入り口で立ち止まる時」星空 バラージさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0 少女が大人の入り口で立ち止まる時

2025年8月29日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

癒される

カワイイ

台湾の国民的人気絵本作家ジミー(幾米)の原作絵本を映画化した2011年の作品で、日本では2012年に映画祭で上映され好評を博したが、その後日本での版権の所在がわからなくなっていたとのこと。同じトム・リン監督の『百日告別』の公開が決まり、そういや『星空』はどうなったの?ということになって、ようやく版権所有者が探し出されたらしい。

いい映画だった。台湾の青春映画には時々こういう当たり映画がある。主人公が13歳という年齢なので、内容的には児童文学の雰囲気に近い。青春映画というよりは思春期映画とでも言うべきだろう。13歳ぐらいの子を主人公とした映画というのは案外少ない。高校生を主人公とした青春映画はやたら多いし、小学生を主人公とした児童映画とでも言うべきものもそこそこあるが、中学生を主人公とした映画というのは実はあまりないのだ。

ジミーの絵本の映画化作品は香港の恋愛映画『恋の風景』を観たが、静かで切なく暗く悲しい雰囲気がこの映画とよく似てる。ジミーの絵本は読んだことはないが、そういう作風の作品なのかもしれない。主人公の少女役のシュー・チャオと少年役のリン・フイミンもすごくいい。2人とも今ではすっかり大人になっちゃっただろうけど。そして最後に大人になった主人公役で特別出演してるグイ・ルンメイ。相変わらず美しい。彼女が出てくるだけでパッとスクリーンに惹き付けられる華がある。

バラージ
バラージさんのコメント
2025年9月9日

お役に立てて幸いです。

バラージ
CBさんのコメント
2025年9月1日

うわ、この映画にいいね、もらったのは嬉しいですね。こうやって、また書けるから! ホント楽しい映画でした!!

CB