ウスケボーイズのレビュー・感想・評価
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日本ワインって
ワイン好きも、そうでない人も楽しめる作品だと思う。
まったく普段お酒を飲まないのだが、映画を見た帰りにワインを飲みたくなって、ふらりとワインバーに寄ってしまったほど、日本ワインの魅力を発信していると思う。
フランスで2000年?かけてものにしたワインの美味しさを、日本はわずか20年ほどで世界的レベルのワインにまで育て上げた。日本の土壌や環境ではうまくできないと言われたのに、だ。
日本ワインの先駆者「麻井宇介」さんを師と仰ぐ「ウスケボーイズ」たち。ぶどうの栽培から、彼(彼女)らの熱い想いが詰められた本当においしいワインを、ぜひとも多くの人に知ってもらいたいという、監督の想いが伝わってきた。
単純に、吸い込まれるようなあっという間に上映時間が過ぎてしまう、そんな良い作品だった。また、観たい。
努力の過程が見えにくい
冒頭から、「ワイン友の会」の面々の学生の分際で(だからともいえるが)偉そうな態度が気になった。
「あーフルーツワインねー」とか、よく人ん家の家業ボロクソに言えるなと。どんな仕事でも、特に家族経営の農業や製造業は、作り手は一生懸命なんだよ。
その後の「レベルの高い国産ワインを造るために頑張る」姿も、主人公を始め、努力の過程がわかりにくい。
なんだかんだしてるうちに、いきなり「素晴らしい!」みたいに評価されていくので、観ているほうはついていけない。
どんな風に努力したのか、何に気づいたのか。
どう改良した結果、どんな結果に結びついたのか。
そこをわかりやすく描いてほしかった。
全体的に、登場人物の過剰な演技と古臭いカメラワーク?も気になる。
唯一よかったのは橋爪功さん。大御所の魅力にあふれていて、さすがでした。
あ、あと、「フルーツワインねー」とバカにされていた彼が一念発起して、家族も巻き込んで頑張る姿と、応援してくれていたおじいちゃんが遺影になっていたシーンはほろっときた。
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