「エミリーの父親の方がコメディアンに向いてる気がした」ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
エミリーの父親の方がコメディアンに向いてる気がした
“スタンダップ”が漫談と訳されていたので、ついウクレレ漫談の牧伸二を思い出してしまうのはなぜだろう(綾小路きみまろでもOK)・・・あ~あ、やんなちゃった。
映画が実話であり、パキスタン人クメイルはクメイル本人が演じていたことにびっくり。そのおかげで彼の“漫談”が笑えなかったのか、それとも実は真面目青年だったという事実のためなのかわからないが、エミリーパパのテリーの方が面白いこと言ってた気がする。
人種や宗教の違いよりも、パキスタンでは見合い結婚こそが正当な結婚であるという風習が邪魔していて、その事実を知ったエミリーは自分がバツイチであることよりも重大なことだと考えた。途中からはそんなことは忘れてしまい、大病を患いながらも可笑しく描いていたことや、文化の違いをユーモアたっぷりに表現していたことが素晴らしい。
それにしても、白人からすればムスリムはみなテロリストに見えるという皮肉や、それをバネに笑いに転換するクメイルの度胸も面白い。また、アメリカ在住のパキスタン人はウルドゥ語がわからないんじゃないかという偏見もそう。でも、クメイルの舞台見てても、単なるパキスタンの紹介にしか思えなかったのが残念だった・・・
シカゴからNYへ。ウーバーがシカゴの生活に根付いていたようだったし、パキスタンでもインドと同じくクリケットが人気競技。このクリケットは、世界の中でもサッカーに次いで2位の競技人口を誇ることもついでに覚えておこう♪
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