「日本人の平和主義のなれの果て」さよならの朝に約束の花をかざろう 曽羅密さんの映画レビュー(感想・評価)

さよならの朝に約束の花をかざろう

劇場公開日 2018年2月24日
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日本人の平和主義のなれの果て

チャンネル桜という保守系のインターネット番組で佐藤健志が本作のアニメーターをスタジオに招いた上で、メザーテを日本、長命で布を織ることで歴史を残すイオルフを皇室にあてはめて持論を展開していたが、メザーテは未来のチャイナを暗示しているようにしか見えなかった。
メザーテは他国に支配的であったために最後に周辺諸国連合軍から攻められる。
チャイナは経済的・軍事的に他国支配を強めているが、チャイナが今の姿勢を改めない限り、ひとたび何らかの崩壊の兆しを見せればどこも助けないだろうし、進んで崩壊に手を貸すだろう。
数十年後になるのか、百年後になるのかわからないが、いずれはその時が来る。
そしてその時は本作で描かれたような平和的な崩壊はありえない!

東南アジア諸国の経済の実権を握っているのはほぼ漢族(チャイナ系)である。
タイのタクシンもチャイナ系である。
そしてチャイナ系の横柄な態度と成功へのやっかみから各地の現地人から恐ろしいほど嫌われていたりする。
1998年インドネシアでは大暴動が起き、それを機に現地インドネシア人によって多くのチャイナ系女性がレイプ被害に遭い、千名以上のチャイナ系が殺された。
21世紀になろうとしても人はいつでも野蛮になれるのだ。

ましてや現在チャイナはチベット・南モンゴル・ウイグルで苛烈な民族弾圧を行っている。もちろんこれらの地域の経済は漢族が牛耳っている。
平和的なチベット人はチャイナに抗議するため焼身自殺をしている。
もしチャイナが崩壊したら、チベットではさすがに起きないかもしれないが、ウイグルなどでは暴動が起きて漢族が多数殺されると予想できる。

だからこそチャイナは崩壊できず、余計に専制的な支配を強めているわけだが、支配を強めれば強めるほど更なる憎しみも増幅させていくという負のスパイラルに陥っている。

本作でメザーテは陥落するが、主要キャラクターが生き残れる上、多くのメザーテ人が略奪被害を受けておらず、城から少し外れると相当平和である。
このような描写に日本人の戦争観の甘さを感じてしまう。
二次大戦でロシア軍に攻め落とされたドイツ各都市のレイプ被害と略奪被害は相当であったし、実はアメリカ軍占領都市でも起きている。

ただでさえ民度の低いチャイナである。
しかもチャイナは南京大虐殺などを捏造して反日教育を繰り広げている。やられたらやり返して構わないと考えているだろう。
もし日本がチャイナに攻め落とされたらと考えるとそら恐ろしくなる。
笑いごとではなく現在チャイナでは軍備の近代化と強大化が侮れない速度で進んでいるし、北海道で東京23区に匹敵するほどの土地がチャイナに買われるなど経済的な日本侵略も着々と進んでいるのだ。

日本人のように原爆や東京大空襲の被害を水に流して敵国に尻尾を振るようなお人好しは世界には存在しない。

監督の岡田麿里が特別鈍いとは思わない。
多分この戦争観が受け入れられてしまう日本の現状が危ないのだ。

またもう1点、イオルフの1人レイリアは最後に自由を求めてはばたくのだが、彼女の追い求めた「自由」は家族を捨て去るただのわがままにしか思えなかった。

フランス革命で提唱された「自由」「平等」「博愛」だが、その後革命家たちがたどった道はその3つからおよそかけ離れた悲惨な殺し合いだった。
またフランスの女性思想家シモーヌ・ヴェイユは著書『根をもつこと』にて、フランス革命によって個人主義が台頭したことで家族制度が崩れ、フランス人は文化も何も理解できない根無し草になってしまったと嘆いている。

ただ少なくとも西洋社会では「自由」には責任が伴うというのが前提になっているが、本作を観る限り、レイリアの自由には責任が伴っているようには思えなかった。

レイリアの態度にも自国を自分たちで防衛することすらできない現代の日本人の弱点が投影されているようであった。

作画など不満に思うところは全くないが、根本的に首をひねってしまう描写が多い作品であったと思う。

あらためて日本の向かう先が心配になってしまった。

曽羅密
さん / 2018年4月24日 / PCから投稿
  • 評価: 2.5
  • 印象:  -
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