「愛の連鎖」さよならの朝に約束の花をかざろう やっすんさんの映画レビュー(感想・評価)
愛の連鎖
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この映画で私が最も感じたのは「愛の連鎖とその美しさ」だ。
マキアは別れの運命を知りながらもエリアルを愛すことを決断し、
数百年生きるという数奇な血や、本当の親子でないという事実に二人は葛藤しながらも懸命に生きていく。
やがてエリアルは愛する人を見つけ、その二人の子も愛する人を見つけ・・・と、愛の連鎖は永遠に続いていく。
現実でも人を愛するということは様々な葛藤がつきものだ。
本当に自分でいいのか、幸せにできるのか、守ることはできるのか・・・
しかし、勇気と覚悟をもって愛することでその連鎖は生まれるのであり、それらがあるからこそ愛は美しい。
そして最後、運命に抗った結果を心から良かったと思い、母として「がんばったね」と声を掛けるマキアの姿には、カタルシスを得て泣いてしまった。
映像と音楽も良かった。
空や自然の描写、戦闘シーンは圧巻だった。
しかし一つ一つの話に厚みがなく、ただストーリーをなぞっているだけのようになっているのが残念。
2時間であのストーリーをやるとなると仕方がないという思いもあるが、個人的にはレイリアの話を省略して2個くらいの話を深堀りした方が良かったかも。
総合的には中身はすこし薄かったが最後に泣けたし及第点といった感じ。
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