劇場公開日 2018年2月24日

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「泣ける!(回数を重ねるほどに)」さよならの朝に約束の花をかざろう Skabukiさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0泣ける!(回数を重ねるほどに)

2018年3月11日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

場面転換で数年の時が経つため、物語はめまぐるしく展開し、1時間55分という時間は瞬く間に過ぎて行きました。背景と音楽が素晴らしく、表情一つ一つの細かな変化とリンクし、感情移入してしまいます。

他のレビューでも語られていましたが、一度見ただけでは内容を理解することは難しいかもしれません。このレビュー時ですでに4回鑑賞していますが、ここに来てやっと、音楽や背景をじっくり鑑賞する「余裕」が生まれました。かつ、数回鑑賞すると、色んな矛盾点が払拭できます。ポイントは「何年経っても見た目は変わらない」、普通の人間とのギャップです。歳は重ねたのに、息子・娘と見た目は変わらなくなる。この視点で考えると、色んな意味で感情をえぐられます。

この作品、物語も素晴らしいのですが、背景やシーンと音楽の融合が半端ない!
冒頭のシーンで、レナトが赤目病にかかり、マキアを率いて飛翔するところ。逆光の背景が最高のクオリティーで、そこに音楽が更なる盛り上がりを付け、もう、鳥肌レベルでした!
終盤のシーンでも音楽と映像、そして演技がクロスオーバーし、涙が止まりません。特に「生命と生命」というバックミュージックに載せて、映像と音楽が完全にリンクします。生と死。この演出からラストまで怒涛の感涙シーンが続きます。そして、最後のマキアの一言。涙腺が崩壊しない訳がありません。

エンディングテーマ「ウィアートル」。余韻に浸りながら目を閉じて鑑賞することをお勧めします。クレジットはパンフレットでも確認できますので!映像も曲の終わりまでは変化なしですので!

近くの映画館では、封切時は一日4回上映が、今日現在で1回と興行回数が減っています。名作ゆえに見て欲しく、たどたどしいながらレビューさせていただきました。
「恋愛」が蔓延するエンターテイメント業界。たまには温かな「親子愛」に触れませんか?

Skabuki