「オッサンだが心揺さぶられた」さよならの朝に約束の花をかざろう skymonkeyさんの映画レビュー(感想・評価)
オッサンだが心揺さぶられた
暇な週末になんか映画みたいけど
これといったのを見尽くしてしまい
普段見慣れないタイトル長い系の
かわいい絵柄のアニメだけど
食わず嫌いはよくないから見てみるか
という感じでした
最初恋愛モノかと思ってました
設定上、当然別れが最後に来るんだろう
でも女性は強いからね恋人との別れも
いい思い出にできるよね
(ワンダーウーマンもそうだったし)
でも 親子モノですか・・・そうですか
正直設定からはラストは読めるよね
そうですよ
長老の言葉もあった
マキアも物語の序盤に既に当然気づいていた
ところどころ
エリアルが母の国を滅ぼした国の兵士に?
・・・そうなるの?とか
レイリアはそうしちゃうの?とか
え?そうなんだ
ってところは多少ありますが
必然的に向かうべきラストに話は進んでいきます
しかも愛情いっぱいに
ラストは ねぇ
こうなるのは解っていましたが
エリアルの手をとってあげての言葉に
走馬灯に グッとこみ上げてきましたが
なんとかこらえました オッサンなので
現実世界では老衰で逝く我が子を看取る親ってのは
そうそういないし
このように生き切った人生の最期に
親に看取られ褒めてもらえることも
まずないでしょう
この設定でしかできない表現でしたが
ひょっとしたら人生の最期というのは
自分の親を想い
よくやったと言われる人生を歩んだか
そこに人生の価値があるのかもしれません
愛するものを見送りそれでも
老いずそのままの思いを胸にまた数百年生き続けるとかは
ファンタジーでしか描けないですしね
このテーマ的にはこの設定は良かったですね
約2時間の作品に詰め込みすぎと思う方も
いるかもしれませんが数百年を生きるイオルフには
人間との交わりは駆け抜けるような時間なのかもしれませんね
親子の愛と別れという点では
八日目の蝉 に通じるところがあるかな?
また、観てみたいと思いましたが
次観ると今度こそ泣いてしまいそうで
オッサンですから映画館で観るのはどうしようかな?
とか思っています。