「命を繋げていく(※少しだけネタバレ)」さよならの朝に約束の花をかざろう ttuさんの映画レビュー(感想・評価)
命を繋げていく(※少しだけネタバレ)
映る風景や音楽が全て綺麗で、最初から最後まで泣けるシーンが多いです。衣装も素敵なデザインが多いです。映画を見終わった後にポスターや予告映像を見返すと、心が暖かくなって、また映画を観たくなるようなお話でした。
序盤では、子育てに苦労しながらも、子供の成長と共にマキアも成長しているのが分かります。
子供が子供を育てることに対する世間からの冷たい目や、見た目の年齢差がないエリアルとの親子関係など、見ている側もどう解決していくんだ…?と思うような問題をマキアは次々に突きつけられます。
家族のいなかったマキアは子供の育て方が分からず見様見真似でエリアルを育てていきます。次第に生活費を賄うために仕事を探すマキアにとってエリアルの存在が足枷になっていました。
2人で生きて行くだけで、こんなにも心苦しくなるとは思ってもいませんでした。
中盤~終盤にかけては、幼いエリアルまでの成長を見ていたので、成長したエリアルと同じような気持ちで見られると思います。反抗期に思い出がある人は心苦しくなるかもしれません。
今までのマキアの苦労を知っているので、エリアルの言動がとても悲しくなります。けどエリアルの感じている事も分からんでもない…というような複雑な場面もありました。
最後に、マキアとエリアルの血は繋がっていませんが、マキアは常にエリアルに無償の愛を与えていました。人種、寿命の違いなどを感じさせないマキアの愛には、劇中に何度も涙しました。エリアルを助けたことで、マキアはまた別の命を繋げることが出来ました。エリアルが居なければ繋げられなかった命です。様々な経験をしたマキアはとても素敵で、はじめの頃よりも大きく成長していました。
また、公式サイトのトップにマキアの膝で青年エリアルが寝ているイラストがありますが、映画を見終わった後にもう1度見てください。泣けます。私は、あの時のシーンか!となり、泣きました。そのイラストの左上「愛して、よかった。」の言葉もまた心をウルっとさせてくるので、是非、映画を見終わった後に見てください。
もうそろそろ公開日ですが、また見に行く予定です。