「魂のピアノ」フジコ・ヘミングの時間 由由さんの映画レビュー(感想・評価)
魂のピアノ
他人に惑わされず、自分の価値観を大事にする人、夢をあきらめずに進み続ける強い人だと思った。
彼女の言葉は、とても魅力的だ。冒頭の、人生は時間をかけて自分を愛する旅、という言葉は、映画の終わりまで、じんわりと心を満たす。彼女は、古い物を大切にしている。
ピアノの弾き方についての彼女の考えも素敵だ。毎日練習を続けて、歌うように、気をこめて弾くことで、あんなに豊かな音色になるのだろうか。
彼女にとって、ラカンパネラは運命の曲のように思えた。この曲は全てが表れる曲、他の人と比べてほしい、と彼女は言う。天賦の才に加えて、彼女のこれまでの人生の苦しみや喜びが、全て表れているからだろうか。確かに、誰よりも荘厳で美しく、心を掴まれる音楽だと感じた。
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