「脳裏から離れない」THE LIMIT OF SLEEPING BEAUTY リミット・オブ・スリーピング ビューティ takahashiさんの映画レビュー(感想・評価)
脳裏から離れない
ジェットコースターに乗っている気分、映像が綺麗で音楽がイイ、という口コミが多く予告等々も見てから映画館に行きましたが、皆さんの言っている事には心から納得。
高橋一生さん演じるカイトの儚さや、もっといて欲しいのにふっと消えてしまう寂しさなどを感じましたが、彼がこの映画をどう咀嚼して演じているのか、ということを考える映画でした。
この若い二宮監督の意向に限りなく沿った形でカイトを理解し演じていたのだと思うと、さすがプロだなと感じました。
主演の桜井さんのオリア アキはこの映画にぴったりの女優さんでした。
私の中では、過激な性と暴力のシーンは、目を背けたくなるし見るに耐えない部分で、これもこの世に存在するものなのかと思うと心が苦しくもなりました。
ブッチというピエロは、お芝居、表現力、声が素晴らしく、この方の他のお芝居ももっと見たくなりました。
夢を叶えるまでの過程も大事だが、実際に夢を叶えた後、どうするかという1つのテーマに対しては、深く考えさせられました。夢を叶えた後にバーンアウトしてしまうことって身近にあるなぁと思います。いかに継続して進化していくかを考えなければならないし、進化というより、どう継続していくか、掴み所なく過ぎ行く日もあるし、悶々としてしまう成果の感じられない日々もある。先の見えない時に平静な気持ちで過ごすメンタルも必要だし、ただただ己を信じて日々の課題をこなして継続する力も必要だなと思いました。
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