「本当に厳しいものがある。」フリクリ オルタナ としひろさんの映画レビュー(感想・評価)
本当に厳しいものがある。
キャラクター作りが悲惨だと思います。
そのキャラクターにとって、その発言、行動の根拠は?と問いたくなるシーンがいくつもありました。
人物の描写が薄すぎる。
なぜそこでその言葉を強く言ったのか、なぜそんなにそれにこだわるのか、物語る上でそれを匂わす、説明することは最低限のことではないですか。
今のアニメ界は「人」を描く気がないことがわかりました。
あと青春描写の、これやっときゃいい感がとても腹立ちます。
大変申し訳ありません。
「今のアニメ界は」という言い方は完全な勇み足でした。失礼いたしました。
ただ、一文の言い訳をさせていただけるなら、私は「人」の描写をアニメ作品に対し常に求める姿勢をとっている訳ではありません。
ただ、この作品の、夢や友情の上澄みだけをすくったような表現がとても残念に思いまして、こういった作品を作る方が今のアニメ界では監督を務められるのか、と思ってしまった次第でございます。
実際、そんなことはありませんよね。
素晴らしい表現者たちがまだまだたくさんいらっしゃると思います。
改めて、申し訳ごさいませんでした。
この作品は最近のアニメの中でも類まれなる駄作だと思いますよ。
先方の方がおっしゃていた通り、
正直、この脚本書いたの実は中学生とかなんじゃないか?
と疑うほどの出来でしたよね。
脚本の岩井秀人というのが、ハル子役の方から
twitter上で“がっかりな奴”と言われるような
無責任でがっかりな奴なので、
脚本自体もがっかりなものになっても仕方がないのかと。
実際、監督さえ宣伝しないほどですから、
製作サイドも出来の悪さは自覚しているということでしょう。
とはいえ、私自身あまりアニメを多く観る方じゃないのですが、
この作品一つを観ただけで“最近のアニメ”と一括りにして
批評してしまうのは如何なものかと。
オリジナルアニメ作品でも良いものは良いです。
ちゃんと“人”を描いてます。