「イラク派遣兵のアイザックとマシューズは砂漠の中にあるパイプラインの...」ザ・ウォール よねさんの映画レビュー(感想・評価)
イラク派遣兵のアイザックとマシューズは砂漠の中にあるパイプラインの...
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イラク派遣兵のアイザックとマシューズは砂漠の中にあるパイプラインの建設現場偵察の任務に就く。遠方からの長時間に渡る監視に痺れを切らせたマシューズは現場に足を踏み入れるがそこには作業員と米兵の遺体がいくつも転がっていて、皆頭部を撃ち抜かれていた。そこに銃声が響き、マシューズが負傷。慌てて救助に向かったアイザックは狙撃されながらも何とか一人廃墟の壁に身を隠すが無線機のアンテナを撃ち抜かれ救助も呼べない。相手が伝説のスナイパー、ジュバと確信したアイザックだったがジュバの姿はどこにも見えない。
今にも崩れそうな壁を隔てて対峙する姿なきスナイパーと負傷兵というミニマルなシチュエーションだけで90分弱のドラマを一気に見せる、一本の弦でブルースを奏でるかのようなダグ・リーマンの手腕にとにかく感服。姿を見せないジュバとの決死の攻防をほぼ砂まみれの顔面だけで演じ切ったアーロン・テイラー=ジョンソンの演技力も強烈で実に見応えのある力作。思わず膝を打つエンディングも見事。
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