「サイモン・ペッグがボケたり活躍したり・・・」ミッション:インポッシブル フォールアウト kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
サイモン・ペッグがボケたり活躍したり・・・
冒頭では夢落ちではあるが、元妻ジュリア(ミシェル・モナハン)と結婚式を挙げるシーン。ここでの核爆発がストーリーを暗示していた。いつも通りIMFの指令を受け取ったイーサン。簡単なミッションに思えた東欧テロリストとのプルトニウム取引に失敗して、過去に逮捕したことのあるテロリスト、ソロモン・レーンを引き渡す条件でホワイト・ウィドウ(ヴァネッサ・カービー)に近づく。誰も顔を知らないジョン・ラークという黒幕とアポストルという組織。そして、最初に罠を仕掛けたデルブルックという核科学者を創った映像でパスワードを聞き出す・・・
最初からとんでもない展開ではあったが、スカイダイビングから始まり、CIAの監視役ウォーカーとのコンビでパリ市街地で大暴れ。バイクのシーンでは細かなギミックとハラハラさせるチェイスの後に、ドカーンとぶつかる痛々しいアクション。ストーリーを追っていても後から全て忘れてしまいそうなプロットだった。何が薄味かって、上司のアレック・ボールドウィンが殺されたのに、なぜかその死が薄っぺらい。しかし、結局は敵になったのかと思ったイルサ(レベッカ・ファーガソン)がまた仲間となり、ルーサー、ベンジーとともに、他の奴らは信用できない!などと友情をも見せてくれるところが良かった。
核爆発テロを阻止するため、15分というカウントダウンが始まってから同時に爆弾を解除し、さらに起爆装置をもストップさせねばならないというクライマックス。もう手に汗握るヘリコプターのチェイスシーンが凄い。カシミールの山奥、自然との融合するVFXはどこが偽物なのかさっぱりわからないほどの迫力映像なのです。
また元妻ジュリアとの再会のシーンもいい。007シリーズとは違って、女に対しては結構あとを引くんだよな~イーサン。犠牲は付き物だけど、一人の仲間を助けるという人間味溢れるスパイ。最近のシリーズの中では一番いいかも。忘れちゃうけど。
【2018年8月映画館にて】