劇場公開日 2018年8月3日

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「トム限界突破大作戦」ミッション:インポッシブル フォールアウト 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5トム限界突破大作戦

2018年8月5日
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鑑賞方法:映画館

興奮

知的

すっかりトムの看板作となったこのシリーズも足掛け22年6作目。
一時は『Ⅲ』辺りで終わるかと思いきや、『~ゴースト・プロトコル』で息を吹き返し、ここまで続くのもさることながら、新作の度にさらに面白くなっていくという難ミッションをクリア。
そして今回も!
もはやトムに“インポッシブル”は無い。

今回のミッションは…
“シンジケート”の残党“アポストル”が暗躍。
プルトニウム取引現場で失敗、プルトニウムを奪われてしまう。
手掛かりは僅か。
プルトニウム奪還と同時核爆発テロ阻止に挑む…!

プルトニウムを奪われるという失態をしてしまったイーサン。
彼に疑いがかかる。彼こそ、裏切り者なのではないか…?
孤立無援。
危機とスケールはシリーズ最大。
そんな最難関ミッションのスリルを盛り上げる敵、頼れるは仲間。

イーサンのミッションも彼らが居なくては決行出来ない。
サイモン・ペッグは相変わらずスリルの中に絶妙にユーモアを加味。
あるシーンでイーサンを思いやり、信じる、ヴィング・レイムス演じるルーサーとの確固な信頼関係。
“仲間入り”したアレック・ボールドウィン長官も見事な“名優”ぶり。
今回は前作と直接的に繋がっている。
イルサ役レベッカ・ファーガソンは引き続きタフな魅力を発揮。
前作だけの敵ボスと思ってたレーンが今作でも重要な役所。
さらに、『~ゴースト・プロトコル』のラストシーン以来となるイーサンの妻ジュリアが思わぬ所で登場。

今回ジェレミー・レナーの不参加は残念だが、新参加にヘンリー・カヴィル。
イーサンと敵対するCIAエージェント、ウォーカー。
格闘シーンもあり、長身で“超人”の彼にイーサンも苦戦!
また、“ホワイト・ウィドウ”役ヴァネッサ・カービーの美貌も際立ち、演じた役柄が『1』の某登場人物と関係ある事を知って、思わずニンマリ。

そして、シリーズの最大の醍醐味の一つ、トムが挑む超絶アクションの数々。
今回も凄い!
ミッションが難易度を増すにつれ、アクションも更なる高みへ!
シリーズ恒例の街中カー・チェイス、バイク・アクション、肉弾戦、全力疾走追跡ダッシュ…。
特に街中カー・チェイスは前作でも度肝を抜いたが、今作でのそれはさらに臨場感と迫力増し!
個人的には、トイレ内の格闘アクションに興奮。相手の意外な強さに、イーサンとウォーカー二人がかりでも大苦戦!
バカと煙とトムは高い所が好きと言うが、今回も圧巻の空中アクション。
超高度からのダイブ、自らヘリ操縦、クラクラするような墜落&ぶら下がりスタント、『2』のOPを彷彿させるような断崖絶壁…。
これらトムが全て自分自身でガチでやったと思うと、マジスゲェ…。
今回はビルからビルへの大ジャンプ・シーンでの骨折で済んだが、いつの日か“トム撮影中に死亡!”のニュースが流れても耳を疑わない。

いつもながらイーサンの超人的活躍炸裂だが、今回は弱さや脆さも垣間見えた。
開幕シーンのある悪夢。それは妻ジュリアが絡む。
あるミッションで、人を殺さなければならない。そんな事は絶対出来ない。
撃たれた女性警官を心配する。
プルトニウムが奪われてしまったのは、ルーサーを犠牲に出来ないから。
常に人命第一。
それはイーサンの弱さかもしれないが、イーサンがイーサンである誇り。
例え失態を犯し、危機に陥っても、命懸けで奔走する。
熱く、人間臭い。それが、イーサン。

ハラハラドキドキ、途絶える事の無い危機とスリル、怒涛のアクション。
裏切り、騙し合い、スリリングなストーリー。
チームプレーと彼らが織り成すユーモア。
アクションもストーリーも登場人物らも目まぐるしく展開。
さらにそこに、これまでのシリーズの流れが重層的に繋がる。
シリーズ初監督続投のクリストファー・マッカリーの手腕は快調どころかさらに躍進!
シリーズ最長の2時間半あったようだが、終わってみればあっという間。全く長さを感じず、片時も飽きなかった。
確かに、シリーズ集大成、到達点、最高傑作の呼び声に相応しい。

難点もあるにはある。
まず、今回ばっかりはシリーズを見てないと話についていけない。
全体的に複雑でもある。
それから、スパイ映画を見た時いつも指摘してるが、スパイがこんなにド派手に目立ってはいけない。
本格スパイ映画としては失格かもしれない。
が、アクション・エンターテイメントとしては文句の付けようがない。最高!
観客をとことん楽しませるというトムのミッションは、今回もコンプリート!
本当にトムに“インポッシブル”は無い!

…これで満足しないのが、スーパースター、トム・クルーズ。
彼の心はすでに、次なるミッションに向いてるだろう。

近大
アンディぴっとさんのコメント
2023年6月28日

宇宙の撮影はどうなったのかと思ってたけど、本当にやるんですね、すごいなぁ。個人的に、ハリウッドのイーサン・ハントとジョン・ウィック、韓国のマ・ソクト(マ・ドンソク犯罪都市)は続いて欲しいので、みなさん怪我しないように頑張って欲しいです。頼むよ〜😁

アンディぴっと
アンディぴっとさんのコメント
2023年6月27日

トム撮影中に死亡、確かにそんなことが起こっても不思議じゃないことばかりしてますよね。毎回とても楽しみだけど、ほどほどにして〜とも思います。でも来月公開のは大体予告でわかるけど、じゃあその次は?とかやっぱり楽しみにしちゃってますよね。

アンディぴっと
カミツレさんのコメント
2018年8月13日

遅れ馳せながら観に行ってきました。
レビューは書きませんが、作品の出来には大変満足しています♪

たしかに本格スパイ映画としては、粗も目立ちますが、
私も今回のストーリー(脚本)は、とてもいいと思います。
ミッションの遂行よりも仲間の命を優先し、罪のない人を決して殺めない。
──そんなイーサンの人間臭い部分が強調されていて、彼がより魅力的に感じられました。

カミツレ
コンブさんのコメント
2018年8月6日

です。よね~

いつも楽しみにレビュー拝見させてもらってます。
(目から鱗が落ちる)
たまにビックリします!(笑)

トップガン2 も楽しみですね!

ありがとうございました。

コンブ