「良いバランスの青春映画にもなってます♪」バンブルビー マツマルさんの映画レビュー(感想・評価)
良いバランスの青春映画にもなってます♪
トランスフォーマーシリーズは回を増すごとに話がややこしくなっていき、大袈裟になっていき、食傷気味になっていたので、さほど期待せず鑑賞しました。
で、感想は言うと…面白い!
今までのトランスフォーマーと少し毛色が違っていても、トランスフォーマーとしての色を失ってない。
それでいて青春映画として、成立している。
今までで一番面白いのではないかなw
第1作目ではVFXの技術で車がロボットにスムーズかつ大迫力で変形するのに感動と興奮を覚えましたが、それも見慣れてくるとそれが普通になっていって、その分バトルシーンが多くなっていくのと話がやたらとややこしくなっていくのはシリーズ物の宿命ではあるんだけど、今作はストーリーもシンプルでバトルもこれぐらいの方が良いです。
何よりも青春映画としてのバランスも良い♪
1980年代後半を舞台としているので、30代後半以上の人には楽しめる要素が一杯♪
80年代の洋楽。
カセットのウォークマン(それも防水タイプ!)。
スポンジタイプのヘッドバンド式ヘッドフォン。
VHSのビデオテープ。
サイクル式原付バイク。
ラジオ付きデジタル置時計。
懐かしいのが一杯でこれだけでも楽しめます♪
ただ、80年代後半は普通にファミコンが主流だったのに、チャーリーの家のテレビに繋がっていたテレビゲームはモノクロの「テーブルテニス」。
この時代でも既にレトロかつ貴重になりつつあったゲームにはちょっと違和感アリ。
あと、チャーリーが皮肉を言われたセクシーな女の子に仕返しとして、家にトイレットペーパーと生卵をぶつけるまでは百歩譲って許せても、結果としてバンブルビーが壊したにしても車まで壊すのは些かやり過ぎではないかな? 些細なイタズラでは済まされないぐらいにかなりの反撃ですw
バンブルビーが話せなくなった事と記憶回路がリセットされた事で大きな仔犬みたいになってるのが可愛い♪
いろんな仕草が愛らしくて、これが旧型のワーゲンビートルにぴったり。車のチョイスが良いです♪
チャーリー役のヘイリー・スタインフェルドはメタル好きで車好きの活発な女の子でメタルのTシャツが似合ってます。
先日鑑賞した「スパイダーマン スパイダーバース」でグウェンの声優も務めてたんですね。
WWEのスーパースター、ジョン・シナが軍の隊長を務めるけど、最初はサバゲーやってるかと思ったw
ちょっと軍のご都合主義を振りかざして、最後は良い奴になってるのはどうかなとw
密かに「You can see me?」って言わないかなぁと期待しましたw
でも、ロック様に続いての大作作品の出演はプロレスファンには嬉しい限りです。
オプティマスプライムの出番もあるし、第1作目の前日譚としてスッキリまとまってます。
スピンオフで一旦リセットして、作品としての暴走しがちな点を落ち着かせた感が好感持てます。
バンブルビーの続編も製作されるみたいですし、オプティマスプライムの単独の作品も製作候補に挙がってるみたいですが、スピンオフがあまり多いのは個人的には如何なものか?と思う所もありますが、こういったリセットする意味的なのは良いのではないかなと。
個人的にはかなり良作なので、未鑑賞の方は是非!