「謳い文句通り、『これが観たかった!』」バンブルビー 虹孔雀さんの映画レビュー(感想・評価)
謳い文句通り、『これが観たかった!』
終わったあと、つい一人で小さく拍手してしまった。
心に響いたのは、戦闘音の振動だけではなかろう。
父を亡くしてからというもの、退屈な日々を送る中で「本当の自分」を見失いつつあったチャーリー。
バンブルビーとの出逢いが彼女の人生を加速させる。
閉塞感のある生活から一転、愉快な笑いを魅せてくれて、なんだかんだで憎めないバンブルビーの"演技"が素晴らしい。
もちろん"彼"はロボット。
言わずと知れたトランスフォーマー。
瞳が青くてくりくりしてて、特長的なのは、細かく表情が描かれていたところ。
チャーリーとバンブルビーと、もう一人メモという、チャーリーに想いを寄せるアフロっぽい男との3人??の組み合わせで、恋も笑いも友情もすべてが濃厚に表現されていた。
そう、今回のbeforeトランスフォーマーは、ただ地球を護るというロボット対戦に巻き込まれた人間、という設定を超えて、人間と"彼ら"(AI以上のハートを持った存在)の関係が 『非常に濃厚』に描かれていたと言ってよい。
胸にぐっと来るものがあった。
トランスフォーマー知らなくても全然内容の理解に困らないし、むしろこの作品からトランスフォーマーシリーズ観始める人が増えてほしい。
ただこの始まりの話が私はベストではないかと思う。
レイトショー観た後のテンションで書かなくても、恐らく同じ感想を書いていることだろう。
もう一度観たいな。