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マザー!のレビュー・感想・評価
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今年一番笑った映画
厭な映画だなあ。正直なところ前半1時間は今年観たどの作品よりも笑った。ジェニファー・ローレンスの作る「楽園」で客人達が自分勝手の限りを尽くす様はもう最悪で笑うしかない。これは最早コメディ。手持ちカメラによる撮影が、その場所に「居合わせてしまった感」を増幅させて更に厭だ
後半1時間はジェニファー・ローレンスの凄まじさにひれ伏すのみ。ありとあらゆるハラスメント・暴力を受け切る圧巻のパフォーマンス。本作と『レッド・スパロー』を並べてみれば彼女のスタンスは一貫していることがわかる。アカデミー賞獲得以降は主演作品が批評的に今ひとつではあるけどやはり頭抜けた存在
誰の目にも明らかなように聖書的な寓意を含んだ本作。どうやら「マザー=地球」ということらしいけど、それがわからなくても十分堪能できる作品だと思う。前半は腹を抱えて笑って、後半は女優の凄さを感じるべし!
ラストで「天地創造」が繰り返されていることがわかるけど、この描写によって「マザー=地球」というメッセージがぼやけてないか?むしろまた別の女性があらゆるハラスメントを受けることに想像が及ぶ。俺は女性が虐げられてきた歴史を描いたものだと受け取った。本当のところはどうなんだ?
普通に今年ベスト級。いわゆる「正解」の解釈はわからんけど、そんなことはどうでもいいぐらい笑った
3.6
頭を空っぽにして観てみると、
たまたま動画サイトで入ってきた広告動画。再生して何やら(色々な意味で)話題になったようで、気になってレンタルしてみました。
私は当初何が問題があったのか知りたくて、先に調べて前知識を入れました。
何故最低スコアのFを叩き出したのか。何故日本では公開が中止されたのか。
どうやら宗教絡みや道徳的・人道的に問題がありそう。と言う事だけ理解して再生ボタンを押しました。
正直、話の9割は全然意味が分かりませんでした。色々と唐突に目まぐるしくストーリーが進み、奥さんも状況が飲み込めずポカーン状態ですが、画面を通して観ている鑑賞者も恐らく殆んどの人が同じようにポカーンだと思います。
ですが、この作品はそれが正解なんだな。と言うのが、1番最後に判ります。
そして、だから冒頭の始まりがアレだったんだな。と納得しました。
この作品は何処に焦点を当てるかでまるで観る世界が変わるんだろうなと思いました。
この作品は、出てくる作品の全てが「理(ことわり)」であり「世界」であり「はじまり」であり「おわり」でもある。
難しい解釈をすると、確かにもっといろんな見方があるんだろうと思います。ですがまずは、頭を空にして、作品をただ傍観して観ると、最初に抱いていた印象と、途中感じた疑問とは気にならなくなり、もっと大きなテーマに沿ってこの作品は出来上がっているんだなと思いました。
様々な問題を提起し、観る人によって感じ方を変えてしまう。
そう言うテーマを掲げていると同時に、それだけ色々な感じ方をする人が存在するという証明になった作品だなと感じました。
何度も見返すと、新たな発見がありそうな作品でした。
賛否両論!?
マザー!の恐怖を体感せよ
前情報なしで見たら結局何を伝えたかったのかわからなかったので他の方のレビュー等の考察を拝見しました
非常に感情を揺さぶられる作品でやはりブラックスワンを作った監督が描いた物語だなあと
公開直前で中止になったのは非常に残念なくらい主人公の恐怖が効果的に演出されており、サラウンドヘッドフォンで鑑賞していたのですが細かい音までも演出されていたことも是非これから鑑賞される方は注目して欲しく思います
何が伝えたかったのかとかはよく分からなかった
頭の中を覗き見た。
宇宙の例え
衝撃の問題作として日本では公開中止になってしまったいわくつきの映画。監督は『ブラックスワン』と同じダーレンアロノフスキーなのですが、どうも自分にはブラックスワンが合わなくて、どうだこれ!と見せられてる感が厭だったんです。
そして本作、マザー!はヒューマントラストシネマ有楽町にて行われた特別試写会にて鑑賞。問題作とは聞いていたもののそれを遥かに上回るヤバさ。テーマくらいは知らないと平常心では見てられない。実際、主演のジェニファーローレンスもそう述べている。圧倒的な不条理をまるで地球が回るというかのように淡々と描いている。
主人公は名のない女性。彼女には作家の夫がおり、家事で焼けてしまった家を修復に取り掛かっている。この作品の最大の特徴は常にカメラは主人公の女性(ジェニファーローレンス)を追っており、他の人だけのカットは映さない。そして細かいところは省くがどんどん夫が他人を招き入れ、彼らは家をめちゃめちゃにしていく。随所にあるシュールさが余計にキツイ。
ーーこの先は核心を突かないネタバレーー
主人公は本作における家のメタファーであり、それは世界で例えるなら地球。では地球を生かして、支えている寛大な心を持つのはだれか。それはマザーの夫、作家である。彼が作家として何を書いているのかは不明だが、多分世界の変遷の物語だろう。さまざまな星が破壊され、また復活する。そのループを彼は本に描き、現実のものとなっている。あえて聖書には触れないが、家に入ってくる人々は人間、そして家を破壊していく彼らはまるで地球がさまざまな形(資源不足や温暖化)で警告してるのにも関わらず聞かずに環境破壊を続ける我々ではないか!見ている側としてはかなりイライラする展開だが、それはマザー主観であるから。それを考えると恐ろしい。
しかし、個人的にこの作品は現代の世界を皮肉るのではなく、ありのままの現状を伝えたかっただけなのではないかとも思う。
壮絶なブラックユーモア
母なる自然を陵辱する人間たち
私は、これは「アーティスト」と「その妻」、そして「アーティストの熱狂的なファン」の関係性を通して「芸術家あるある」を描きながら、同時に「神」「自然もしくは地球」と「人間たち」の関係を描いているのだと思った。
「芸術家と言いながら、虚栄心の塊である彼(詩人)」を「人間にちやほやされるのが好きな神」、そして「芸術家に献身的に尽くす妻」を「神にいいように利用される自然・地球」、「彼」の家にズカズカと上がり込み、記念品が欲しい、と家の中のものを盗んだり、壊して持って行ったりする「彼の熱狂的なファンたち」は、「神」に「くれくれ」としか言わない愚鈍で図々しい「人間」を比喩しているのだと思う。
原題の「mother!」の「m」が小文字表記なのは、「マザー」が一つではないからだ、と言うことがラストでわかる。「芸術家の妻」は、「彼」がインスピレーションを得るために散々利用されて捨てられ、他の女に置き換えられることの比喩であり、「自然・地球」は人間に陵辱されても何度でも再生していくということなのではないか。
以前見た悪夢
強烈
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