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マザー!のレビュー・感想・評価
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問題作だけど実は傑作
映画の核心は非常に深く、傑作。前半は意味不明だが、後半につれ、セリフが深い意味を持ち始め、徐々に核心が明らかになるようになっている。
常に女性の立場から描かれているのがとても印象的。神の慈悲、皆への寛容がもたらす衝撃的な展開はまさに強欲な人間の本質を非常に早いテンポで象徴的に映し出しているのである。移民受け入れ反対の自国主義をの現実が世界で進んでいるのを批判しているようにも感じる。
ひとつの謎に全てがかかっている
妻は誰なのか。夫は誰なのか。これがピンときたかどうかで、評価が正反対になると思います。
わからなければ星0のクソ映画になってしまうので、結果から言うとあまりおすすめはできません。
ただ、わかったからといってもう1回観るかというと、僕はそこまではなりませんでした。
好き嫌いでるね。これは。
最初ホラーかサスペンス映画だと思って観てました。ネタバレで「へぇー。そういう事なんだ」って思った。宗教とか分からないと難解ですね。鑑賞中は「ハァ?」「うにゃにゃ?」って感じだったけど見終わった後、解説呼んだりしてなんか色々考えさせられたなあ。
正に母なる大地か
母なる大地に全てを受け入れる想像主と自我の欲望むき出しの人間の関係性を描いた映画ってことだろう。
この映画を観ていて胸糞悪くなっている感覚(我が物顔でづかづか家に入ってくる人々)が実は自分にあてはまらないか?という事で、普通に生活している人間でも知らず知らずに地球の資源や自然を犯している。でも本人はそれほど気にもとめていない、最初に来た夫婦しかり自分達も母なる大地からすればこの夫婦と同じなんだろう。また想像主はそういった罪人をも受け入れる、一見崇高な存在に見えるけど映画で見る限りはそうは思えない。
人間はもとよりある種、神を皮肉った映画なのかもしれませんね。
そういった戒めを人というキャラクターに置き換えた演出は面白いけど、見つめ合うシーンや物思いにふけるシーンが多すぎてダレますね。
強烈な聖書メタファー
序盤は仲の上手くいかない夫婦という印象でしかなかったが、突然現れた客人によって妻を視点に家があられもない姿となっていく。聖書の知識があるか無いかでかなり評価が割れると思うので、日本人には慣れないかも。
簡単にいうと、妻ジェニファーが地球で夫ハビエルが創造主の神、最初に現れた客人がアダムとイヴで迷惑な息子二人がカインとアベル。聖書では兄が弟を妬んで人類初の殺しをします。そうとなれば、産まれた子供はイエスキリスト。
がっつりメタファーだらけ。
招かれた客人達がズカズカと部屋を荒らし、当然の様に自分の物と扱う姿は神からの恵みだから。戦争に内乱に行き過ぎた信奉。環境汚染。人間はこんなにも醜いものだと只管に地球目線(妻)で突き付けられる。妻=マザーを通して女性が虐げられて来た凡ゆるハラスメントも垣間見える。
そして終盤、神は何度失敗しても新たな世界を創り出す事が出来ると締めくくられる。
聖書をこんな風にメタファーする監督の力作凄いなあ。それにジェニファーの演技力に感服。胸糞悪くてイライラする描写の多さに疲れたのでもう観ることはないだろうけど。
何を描いているか知って観ると
ダーレン・アロノフスキーが監督で、アメリカで公開される前から話題だったこともあり、つい見る前に何の映画か知ってしまっていた。
環境問題。
なるほど、よく分かる。
擬人化して上手く見せる。
聖書の物語でもある。
やっぱり凄い監督。
本国では打ち切り、日本では公開中止でも、素晴らしかった。
うーん
体調悪い時にみる悪夢にソックリ!
聖書に基づいているとありました
聖書はよくわからないですが、
地球(家=マザー)に私たち人間(来客)が
ズケズケと入ってきて、自由に飲み食いして、
戦争や殺人などで家に血のシミをつくったり、
人間の自分勝手さからキッチンや椅子を壊したり、
地球の環境、のようなもっと根本的で大切なもの(赤ん坊)を殺したりして、
もうやめてー!出て行って!との、地球からのお言葉。。。
旦那は、人間創造すること(訪問)を許した神さま。
そういうことでしょうか?
胸くそ悪いけど、地球からみたら同じようなことを人間がしてるよ、
このままだと、何度地球がリセットしても変わらないよ。ってこと?
黄色い薬は、、、何だろう?
記憶に残る映画でした。
日本人には理解し難いよ…。
きっと最後にとんでもないどんでん返しが…。
そんな期待を込めて観たのですが、思ったよりあっさりな結末。
個人的には彼女の妄想や想像が招いた悲劇だと思っていたのですが…。
中途半端に終わってしまったので、ちょっと拍子抜け。
結局、家に勝手に上がって来るお客様の正体って何だったんだろう…。
彼らの存在が一番謎でした。
あと、地下の存在って必要かな?
地下が重要なヒントを隠しているのかと思いきや、全然そんなことないし…。
全体的に色々とバラバラしていて、全てが惜しい感じです。
前半は理不尽な出来事の連続、後半は宗教っぽい感じという、なんとも受け入れ難い構成でした。
『ゲットアウト』のような大どんでん返しを期待している人には、物足りないかもしれません…。
ジェニファーローレンスの美しい姿が観れたのは良かったけど(笑)
不条理コメディ
はっきり言って理解不能です。
色んな隠喩があるんでしょうが、どの解釈もなかなか難しい。
きっと正解は監督の頭の中だけなんでしょう。
前半のエドハリス一家は序の口で後半はとにかくカオス!(笑)
胸糞悪いを通り越して笑えてしまいました。
聖書、環境問題、母なる地球…
歴史は繰り返される………かな???
聖書的要素が多いなーと思いながら鑑賞し、のちに考察を検索すると、面...
聖書的要素が多いなーと思いながら鑑賞し、のちに考察を検索すると、面白いほど出てくる出てくる笑
宗教絵画を読み解くのに近い楽しみがあるのではないかな
映画としては、確かに賛否両論というのに納得。
何も考えずにみていたから、ラストはちょっと感動した
テーマを知って納得…できん!
何の予備知識もなく見たら、このトンデモ展開にただただ驚いておりましたが、キリスト教が下敷きになっていると知ってなるほどねと。にしても、グロいしヒドいし、とても好きになれない。でも演技や美術、カメラなどすべてが一級品ということはわかる。日本じゃつくれないつくらない映画だなと思う。
DVDで鑑賞する際はぜひ特典映像を観て!!
考察を先に読んで答え合わせ程度に鑑賞
本編は、胸糞悪いけど、これがリアルだし、酷いことするなぁではなく内省の目を持たせる。知性的な作品だった。
個人的には明るくて派手なアクションやハッピーエンドを迎えるミステリーが大好き(評価には絡まない個人的な事情)。こういった暗くて残酷な話が苦手で正直あまり鑑賞していて気持ちがわるくなった。
しかし、特典映像の内容が最高だった。
撮影の舞台裏がガッツリ30分も収録されていて、監督・カメラ・製作・キャストのコメントも盛りだくさん。ここで特典の内容は詳しくは書かないので、是非確認してほしい。この映画が残酷で不快で観るに耐えない内容でも、それ以上に恐ろしいほどの時間と労力と人数が動員されている映画だと分かれば、感動もひとしおだろう。
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