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「頭を空っぽにして観てみると、」マザー! シロさんの映画レビュー(感想・評価)
頭を空っぽにして観てみると、
たまたま動画サイトで入ってきた広告動画。再生して何やら(色々な意味で)話題になったようで、気になってレンタルしてみました。
私は当初何が問題があったのか知りたくて、先に調べて前知識を入れました。
何故最低スコアのFを叩き出したのか。何故日本では公開が中止されたのか。
どうやら宗教絡みや道徳的・人道的に問題がありそう。と言う事だけ理解して再生ボタンを押しました。
正直、話の9割は全然意味が分かりませんでした。色々と唐突に目まぐるしくストーリーが進み、奥さんも状況が飲み込めずポカーン状態ですが、画面を通して観ている鑑賞者も恐らく殆んどの人が同じようにポカーンだと思います。
ですが、この作品はそれが正解なんだな。と言うのが、1番最後に判ります。
そして、だから冒頭の始まりがアレだったんだな。と納得しました。
この作品は何処に焦点を当てるかでまるで観る世界が変わるんだろうなと思いました。
この作品は、出てくる作品の全てが「理(ことわり)」であり「世界」であり「はじまり」であり「おわり」でもある。
難しい解釈をすると、確かにもっといろんな見方があるんだろうと思います。ですがまずは、頭を空にして、作品をただ傍観して観ると、最初に抱いていた印象と、途中感じた疑問とは気にならなくなり、もっと大きなテーマに沿ってこの作品は出来上がっているんだなと思いました。
様々な問題を提起し、観る人によって感じ方を変えてしまう。
そう言うテーマを掲げていると同時に、それだけ色々な感じ方をする人が存在するという証明になった作品だなと感じました。
何度も見返すと、新たな発見がありそうな作品でした。
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