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「壮絶なブラックユーモア」マザー! nakadakanさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5壮絶なブラックユーモア

2018年3月12日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

怖い

知的

夫が招き入れる来客、夫との微妙な距離感などから、不安感や不穏感を募らせる若い妻の主観的な語り口は、「ブラックスワン」の監督らしく、やはり神経質な緊迫感があり引き込まれました。
前半は、不審な来客に翻弄される不条理スリラーかと思い観ていました。

しかし、クライマックスの悪夢的展開から、宗教的暗喩の、壮絶なシニカル過ぎるブラックユーモアだったのかと、見方が変わりました。
人類の愚かさ身勝手さが描き出されたものだったのかと。
聖書の知識がもっとあれば、もっと面白く観ることが出来たかもと思います。

あと、暗喩だろうとは言え、妊婦となった主人公が陥る状況の描写は、かなり不快極まりないものでした。

nakadakan