「「半沢直樹」監督 meets 東野圭吾」祈りの幕が下りる時 大塚史貴さんの映画レビュー(感想・評価)
「半沢直樹」監督 meets 東野圭吾
「半沢直樹」をはじめとする池井戸潤氏の原作のドラマ化、映画化といえば真っ先に名前が浮上するのは、TBSの福澤克雄氏。その福澤監督が手がける今作は、東野圭吾原作「新参者」シリーズの完結編となるわけだが、最もセンチメンタルな内容になっているかもしれない。
阿部寛と溝端淳平のコンビはもちろん良いのだが、浅居博美に扮した松嶋菜々子(現在)、飯豊まりえ(20歳当時)、桜田ひより(14歳当時)が素晴らしかった。撮影前や撮影中に綿密な打ち合わせなどはしていないと聞いているので、若い2人が松嶋のこれまでの芝居を細部にわたり検証して寄せていったことになる。
「半沢直樹」とはまた異なる福澤監督の演出を堪能することができる作品だ。
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