劇場公開日 2018年1月27日

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「親の愛が持つ強さ。哀しすぎる真実の果てに。」祈りの幕が下りる時 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5親の愛が持つ強さ。哀しすぎる真実の果てに。

2018年2月22日
PCから投稿

泣ける

悲しい

知的

【賛否両論チェック】
賛:謎多き事件の裏にある哀しすぎる真相と、親が子供を想う力の強さに、思わず感動させられる。
否:人物関係がやや分かりにくいほか、遺体のシーンは結構グロいので、ミステリーが苦手な人には向かない。

 予備知識は勿論あるに越したことはありませんが、最悪無くても大丈夫そうです。
 パズルのピースが埋まりそうで埋まらない、真実が見えそうで見えない、謎めいた変死事件。その裏にあるのは、あまりにも哀しすぎる親子の絆です。あまり言うとネタバレになってしまいますが、子供のためなら親はそこまで出来るのかと、頭か下がるというか畏怖の念すら抱いてしまいます。そして【あの方】の演技は圧巻です。
 最初は字幕のナレーションで進んだり、遺体のシーンが結構グロテスクだったり、どうしても似たような捜査のシーンが続いたりするので、ミステリー好きでないと惹かれないかも知れません。それでも、子を想う親の気持ちに思わず涙が出てしまう、そんな感動作でもあります。是非ご覧になってみて下さい。

映画コーディネーター・門倉カド